10月のケータイ純増数、やはりiPhone効果は偉大だったのか

事業者純増数累計
NTTドコモ+8万96005908万2900
au+19万68003385万5500
ソフトバンク+24万76002714万6000
ウィルコム+5万1100420万3000
イー・モバイル+5万5000363万4000
UQ+9万5600133万3000
総計+73万60001億2925万4400
CORE 3G(D)-0↓12万2100?↓
CORE 3G(S)+600?↑5万5800?↑
CORE 3G計+60017万7900
10月の携帯・PHS事業者別契約数(電気通信事業者協会)
10月の携帯・PHS契約数、auが2年2カ月ぶりにMNP首位(ケータイWatch11/8)
「iPhone 4S」効果でKDDIに大幅転入 純増はソフトバンクが19カ月トップ――2011年10月契約数(ITmedia プロフェッショナル モバイル11/8)

2011年10月のケータイ純増数が発表されました。
今回の首位はソフトバンク、2位にauがきて、UQ、ドコモ、イーモバのウィルコムという順位となっております。

でも内訳が今回まぁ激しい。
MNPではauがなんと首位、かなーり久しぶりに首位に返り咲きました。
んでウィルコムの3Gが失速、しかし理由は意外なものが?
プリペイドはなんとソフトバンクが純減に!!

などなど、かなーり面白い感じですよ、今回は。
さぁいじっていきましょう。

 
ではまずは近頃やってる通信モジュールやプリペイドを分けて表示してみようか表からいきます。

キャリア純増計プリペイド通信モジュール実質実質の占める割合
ドコモ+89600-1600+25400+6580073.44%
au+196800-5100+42900+15900080.79%
ソフトバンク+247600-1700+61400+18790075.89%
今回は3キャリアとも、だいたい同じような感じです。まだ若干auの通信モジュールが多い気はしますが。
プリペイドで言えばauがけっこう減っており、また唯一純増を続けていてなんか怪しかったソフトバンクも今回は純減です。まぁこれが本来なんだべ。
これらの要素を除外しても全体の順位自体は今回は変わりません。

ではまず純増首位のソフトバンクです。
まいど気になる東京は141100で純増で1位、純増全体の56.99%を占めていると。
それ以外の地域では東海、北陸、関西、九州で1位、北海道、東北、中国、四国で2位です。

通信モジュールは+61400で3キャリア中最多ですが、純増全体が大きいので他キャリアと大差はないと。

プリペイドは既にお伝えしているとおり、なんと純減ですよ。まぁ普通に考えるとまともにちゃんと契約者を獲得していればそうなるはずであろうという感じなのですが、ここにきてようやく納得の行く数字が出てきた感じです。って言っていて来月純増に転じたりしないかと思ってリなんだり。

MNPは+6600、MNP首位をauに奪われちゃいました。

Yahoo!ケータイの純増は156800、純増全体の63.33%です。

今回の結果から、今まで言われてきた「ソフトバンクの好調は電波やサービスではなく『iPhone様様』だ」ことが正しかったと見て取ることが出来ますな。
まぁauとではiPhoneの端末自体の特徴の差(メール周りなど)があるとは言え、それ以前にエリアや電波の関係でまともにメールの送受信が出来ない可能性まで加味すると…って辺りじゃないですかね。

ということで、今月はユーザーのエリアへの不満などが現れた結果ということで普通に言ってみましょう。

ソフトバンクには気をつけろ。

次は今回2位のauです。iPhoneは偉大だ。

今回地域別では北海道、東北、中国、四国が1位、あとが2位となっていまして、ソフトバンクに1位を取られたところが2位で、ソフトバンクを抑えたところが1位になっていると。

通信モジュールは今回+42900、プリペイドは-5100、まぁ普通。

EZweb/ISweb純増は105800、純増全体の53.73%でようやく回復気味。

MNPはかなーり久しぶりに首位となる+68700、かつてはMNPはauが強かったものでして、それを思い出させるような結果です。まぁiPhone効果なのでしょうが。

リンク先記事などでiPhone効果だけではないと言っておりますが、それも正しいと思います。
それでもやはりiPhone効果が大きかったのは明白でしょう。
かつては斬新なau端末とサービス内容でユーザーの指示を得ていたauだったんですけどねぇ…でもなんとかこれからも好調を維持して欲しいなと。

今回3位はなんとUQです。強いなぁ。

UQは他のキャリアと違って、音声もしていなければPCとの抱き合わせ販売もあまりしていないのよね。まぁスマートフォンで搭載っても出てはきているが、それでもデータだけでこの数字は大したものだ。
現状速度が出てエリアもある程度ある高速通信では、やはりこの選択肢になってしまいますよね。
とは言えXiも今月93600となるなど、油断は出来ない状況です。
今後のUQがどうなるかに注目です。

4位にはドコモが来ました。

地域別純増では北海道と四国でなんと4位、あとは3位です。4位になったところはウィルコムが3位、ちょうどウィルコムと3位をめぐって競り合っている感じで、3位の地域でもウィルコムと僅差の場所もチラホラ。

通信モジュールは+25400と少なめ、でも純増自体も少なめなので割合はソフトバンクやauと大差はない。プリペイドは-1600。

MNPは一人負けの-75400、かなりやられています。

iモード/spモードは+66900で純増全体の74.67%を締める感じと。

んで今回は、実はかなりやばい数字です。
movaは-83700、FOMAは+79700、Xiは+93600で、事実上Xiだけで今月は純増にこぎつけており、音声は乾杯状態です。
この現象は以前にもありまして、その時もやはり新端末投入前に発生していました。
とは言え、あまりにもこの状態が続くようだと、年間の純増数にも影響が出ることでしょう。その分ソフトバンクに大差で勝つ月とかあればいいんだけれどもね。

新端末投入効果に期待しましょう。

今回5位はイー・モバイル。

先月EMnetの大幅純増をたたき出していたのですが、今月は+1500とまた微妙な感じに。
音声もがんばっているみたいなことを言いたげなイーモバですが、音声については継続的に整備して行って契約者数も増やしていくしかないのでね、なんとか音声を頑張って欲しいもんです。

あとセット販売は特に言うこと無し、ジャパネットたかた様様、以上。

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さてウィルコム、禎一の6位です。

今回北海道と四国が3位、東北、北陸、中国、九州(+沖縄)が3位のドコモと僅差の4位という感じ。

興味深いのは、3Gが600と不調な点。
リンク先記事によると、どうも「X PLATE×DELL Streak」のセットが品切れした影響だとか。てことはここんところの3G好調はセット販売によるものだったのか。
セット販売が好調ならば、もっといろんなセットを出して欲しいですな。iPhoneとだったら尚嬉しい。

今回ついに、iPhone様様なことが露呈したソフトバンク、そしてiPhone様様で純増大幅回復を遂げたauに、音声ジリ貧に転じたドコモに地味に増えているウィルコムと、音声端末では端末ブランドに引っ張られる3Gキャリアと、だれ定で地味にがんばるウィルコムという展開。データにおいてはUQとXiがバチバチやりあっていて、イーモバは徐々に減速。
何やら動きが出てきた感じです。

さすがにそろそろ気づいているユーザーも多いわけでして、ケータイキャリアには今まで以上に真摯にエリア整備や通信品質改善を頑張って欲しいなと思うばかりです。

さて、年末に掛けていろいろと楽しみですな。

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