ケータイのエリア…その誤解と現実

この記事はみどウィル支に投稿した記事の再掲載です。

ケータイ選びでは人それぞれいろんな基準があるでしょう。
着うたなどのコンテンツ重視の人、フルブラウザ至上主義の人、大勢派キャリア優先の人、自由どの高い端末を求める人、などなど人それぞれの選択法があるはずです。
Butしかし!(二重表現)、
その最低限を満たす基準は誰もが一致すると思います。
それは住む場所や職場など、自分の生活圏で利用出来るかどうか、つまり利用エリア内かどうかです。
繋がらなければ使えませんからね(=ω=A;

しかしながらこのエリアに対する各キャリアへの認識やイメージというものは、事実と異なる場合が往々にしてあります。
まぁ一般には、ドコモがとにかく広くてau>ボーダフォン>ウィルコムとドンドン狭くなっていく、ぐらいの認識なのでしょう。
でも実際そうなのでしょうか?
幸いにも、キャリアにはエリアマップなるものが存在します。
今回はドコモMOVA(2G)とFOMA(3G)とウィルコムのエリアを、管理人の地元八戸で勝手に比較します。


↑まずは八戸周辺の地図。
キャリアのエリアマップの関係で、県別の方が作りやすかった為に青森県での八戸市中心の地図を作りました。

この上にエリアを重ねると…

↑とりあえずこうなる。この図ではMOVAの上にFOMAを、さらにその上にウィルコムのエリアを重ねたモノになります。
青いウィルコムのエリアの下から覗く赤いFOMAのエリア、つまりそれはウィルコムは使えないけれども、ドコモFOMAなら利用できるエリア、ということになります。
とまぁこれだけ見るとね、当然「FOMAの方がエリア広いやん!」という話になるんども、それはちと早計だす。
だって、ウィルコムのエリアの下を全てFOMAが埋め尽くしているとは限らないから。

ということで、こんなエリアマップも作ってみました。

↑今度はMOVAの上にウィルコム、その上にFOMAです。
するとあら不思議、FOMAの隙間からウィルコムの青のエリアが見えます。
つまり、ドコモFOMAがカバーしていないエリアで、ウィルコムがカバーしちゃっているエリアもあるのですよ、これが。

またそれぞれのエリアマップをみると、ウィルコムとFOMAのエリアの広さ自体は大差ないことがわかります。
これが現実、実際にはFOMAのエリアはウィルコムと同じかそれ以下ぐらいしかないんすよ。

さらにこれに、電波の性質が関係してくる。
電波は帯域が上がると反射とかしやすくなって建物の中に電波が届かなくなる。MOVAで使っている800MHz帯では屋内にも電波が届きやすいが、FOMAの2Ghz帯では屋内では圏外になりやすい、ということです。
ぶっちゃけると、FOMAはMOVA程つながり安いわけではない、ってことね。
またMOVAについても必ず屋内まで届くということではなく、条件次第では反射したりもありえます。

あとですね、MOVAはエリア広いです。もう国内で一番エリア広いんでないすかね、豊富な資金でバンバンアンテナ立てまくってたし。
おまけに電波も屋内に届きやすい、FOMAは前述の通りだし、ウィルコムPHSの帯域(1.9Ghz)も高いのでMOVAほど屋内で繋がることは少ない。
だからMOVAのエリアを一番上にもってこなかったんすよ、ウィルコムもFOMAもすっぽり隠してしまうから。

こういったことを理解して考えると、
一般的なイメージにある「MOVAのエリア>ウィルコムのエリア」というのは正しいが、一般的なイメージにある「FOMAのエリア>ウィルコムのエリア」については必ずしも正しくはない
ということがわかると思います。

ところでお気付きですか? MOVAのエリアですらない地域があることを。
ふと思うと不思議です、エリアカバー率99%以上を謳うドコモMOVAなのにね。
でもこれにはカラクリがあります、エリア人口カバー率99%以上だからです。つまりは実際にはカバーできてない地域もあるということですね。
この地図上で言うならば、合併前八戸市だったエリアはどのキャリアでもほとんど繋がり、合併前南郷村だった地域では繋がる場所が少ない、ということ。それはつまり人口の集中しているところにアンテナを優先的に立てているという現実です。
しかしながら電波とは面白いモノで、マップ上でエリア外でも何故か繋がる場合があったりもするんです。もちろんエリア内でも使えないとこもある。

ということはこのエリアマップを見ても必ず繋がるかどうかはわからず、おおまかな目安ぐらいにしかならない、ということです。
だからケータイの買い替えを考えている人は、一般的なイメージで決め付けず、またエリアマップから外れているからと諦めず、実際に利用している人に自分の生活圏をウロウロしてもらうなどして利用できるかを判断した方が正確です。
ケータイ購入の際には、出来る限り実際に試す事をお奨めします。

最後に、
一般にあるイメージなんていい加減なものです。PHSで言うならば…

PHSと言えば「繋がらない、すぐ切れる」というイメージをもっている人が今でも少なからずおりますが、正直これは過去の幻影です。
このことについては、1990年代後半のイメージが未だに根強く残っていると言えます。
90年代後半、その頃のPHSアンテナのエリアカバー率はまだまだ携帯よりも低く、またその頃値下げを始めた携帯に乗り換えた人がそのようなことを流布した為に、未だに広くその時のイメージのまま「携帯>PHS」という図式が残っています。
しかし事実は少し違います、元々PHSでも繋がり難くよく切れていたのは、もっぱらNTTパーソナル(現NTTドコモのPHS)とアステルだったのです。
DDIポケット(現ウィルコム)は当初から出力の強いアンテナを採用しており、また電波切り換えなどで先進的な技術を開発投入し続けた事で、結果としてPHSシェアNo.1を誇るに至りました。
またその後もDDIポケットはPHSの技術開発を推し進め、ドコモPHSとアステルはそれをしなかった、
その結果ウィルコムは躍進し、ドコモPHSとアステルPHSは撤退しているという現状があります。

だからこれを見た人は自分の心に留め置いてください。
一般のイメージもまた大事なのでしょうが、一般のイメージに踊らされると自分が損をすることがある、ということを。