日本原燃が「岩手での説明会は困難」と言ったらしい

自民党県議が再処理工場視察 六ケ所村(asahi.comMYTOWN岩手5/16)
再処理試運転「岩手で説明会困難」(asahi.comMYTOWN青森5/15)

上記2つのリンク先記事、タイトルやコンテンツは別ですが本文は同じです。
内容は自民党岩手県連の県議10人が再処理工場を視察し岩手での説明会を要望したが、原燃が「岩手では難しい、見にきて欲しい」と言ったというもの。
まぁ正直、原燃の発言はいかがなものかと。
パン工場の見学ではないんですから、周囲に影響を与える可能性のある範囲での説明会は当然に思う。
たしかに一部の岩手県民に過剰反応している人はおると思うが、それは原燃側の対応や説明が不足しているということも意味しているはずだ。
そういう意味で、原燃側は誠意を持った対応をすべきではなかろうか。

あと青森県連の冨田重次郎幹事長が言ったとされる「20年前の青森県民は今の岩手のような状態、青森の自民党議員は勉強や視察をして理解を深めてきた」とのコメント、これは大筋ではその通りです。
再処理工場は20年前から立地や建設等がはじまっている。その時に青森県内では大きな反対が合った。
しかしすでに用地買収は別の名目で済んでおり(頓挫した石油備蓄基地とかの時に買収済み)、通常は反対運動の主軸となる「土地売却に難色」などができなかった。
その後地元六ヵ所村民は生活の為に1人、また1人と反対運動を断念し、そして県外からの応援がほとんどなかったこともあり、県内での運動も下火になっていった、という現実がある。
だからそう言う意味で、たまにある「岩手県民は真面目にがんばっているのに青森県民は無関心」という意見には私も異を唱えたい部分はある。

ただね、自民党議員が勉強や視察をしてきて県民に理解を求めてきたということは記憶にないぞい。
なんか聞いた話だと、どっかの推進派議員とその賛同者が「トリチウムは無害だから飲んでも平気」とか言ったらしいが、トリチウムは体内への蓄積が少ないだろうことから体内被曝への可能性が低いだけで、高濃度では普通に被爆する可能性は否めない。
そこいらをゴッチャにしている推進派がさも「自分たちががんばったから青森県民に理解してもらえた」みたいに言うのは正直不愉快。
単に青森県民はあまりに不況と仕事の無さに疲弊しきり、ある種の諦めムードになってきている部分がある。
言い換えるなら、再処理工場突っぱねるだけの経済的な余裕が青森県にないのよ。
議員さんはそこいら辺も考え、また数が集まった組織の歯車にとどまらずに、自らの正しい判断の上で発言せねば有権者に見下げはてられていたとしても気付かないと思います。

まぁあれですね、
推進派議員の方々は安全性をアピールする為に、海洋投棄される廃液をペットボトルに入れて一気のみしてみてはいかがでしょうか。
安全と明言しているモノなのですから、各説明会の周辺海域での濃度の10倍濃いぐらいのレベルに薄めて一気のみ、「この辺りの海域への含まれるよりも濃いこの水を飲んでも平気です!私が保証します!!」とやってみて欲しいですな。

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