徳島市、38年間飼育していたカダヤシを処分

外来生物規制、38年飼育・放流のカダヤシ処分…徳島(YOMIURI ONLINE科学5/8)

徳島市が日本脳炎を媒介する蚊を退治する為に長年飼育してきたカダヤシを処分することにしたそうな。
これは特定外来生物2次指定にカダヤシが入り飼育等に規制がかかること、また指定されたことにより本来の目的である湿地への放流で日本脳炎を媒介する蚊の幼虫を退治することが不可能になったことを受けて決断したそうな。

かつてカダヤシは全国各地で蚊の幼虫を退治するために盛んに放流されましたが、メダカの生息域が追いやられるなどとして「特定外来生物」に2次指定されました。
ただメダカの生息域をおいやっているかについては微妙な部分があります。というのも、メダカの減少には環境的な要因による部分が多いと思われるからです。

メダカ…ニホンメダカは卵生メダカ、水草などに卵を産んで繁殖します。
しかも日本では田んぼと共に生き抜いてきた部分の多いメダカであり、現在のニホンメダカ激減は、田んぼでの水の環境が昔と変わったこと、そして小川の多くが側溝に姿を変えたこと、それらによるメダカの繁殖が困難になったことが主たる原因です。
メダカの卵の孵化には緩やかな水の流れの場所と卵を産みつける水草などが存在する環境、そして何より枯れない水場が必要ですから。
現在の水路との行き来がし辛い田んぼはメダカが移動するには困難であり、コンクリ側溝は水を速やかに流す治水目的でしかなく十分な水が保てない。
これらがメダカの繁殖には致命的だった部分があります。

対してカダヤシなどの卵胎生メダカは腹の中で卵を孵化させ稚魚で産むので、水草などはなくても一応は繁殖可能。
その差がメダカのいなくなった地域にカダヤシが流入しそのニッチを埋めた、という部分は否めないと思うのです。
ある調べによると地域ごとにカダヤシがメダカに置き換わった地域もあるが、逆にカダヤシが根付けず死に絶えメダカが増えつつある地域、さらには共生している地域やどちたも住めない地域もあると言います。
だから一概にカダヤシがメダカを駆逐するとは限らない、ということもまた事実なのでしょう。

もちろんカダヤシが増えることで在来種の生息には影響が出ることは確実ですし、カダヤシが増えることで自然のバランスも狂っていくはずです。
しかし幸いにも、カダヤシはバスやブルーギルほど直接的に在来種へ影響を与えることは少ないように思えます。
そのようなこともふまえ、地域の河川にメダカの棲める環境を取り戻すこと、そして地元のメダカを飼育繁殖し放流する。
そのような活動をした上で地道にカダヤシの駆除もしていくことが必要なのだと思います。

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