インフルエンザを予防しよう その3 かかりにくい室内環境

前回前々回と、主に屋外からウィルスを持ち込まない形でのインフルエンザの予防についてお話ししてきました。
それらはいずれも、やればインフルエンザへの感染の可能性が確実に下がる方法です。

しかしながら、完全にウィルスを持ち込まない家など普通はありません。
対策をすればするほど感染する可能性は低くなりますが、0にはならないのです。
ですから、家の中でウィルスが活発に活動しにくい環境を作る、ということもインフルエンザの予防の1つになりえます。

ウィルスの活動を抑える最もポピュラーな方法は、室内の湿度を上げることです。

冬場に風邪やインフルエンザが流行る原因の1つが、低温低湿になるためです。
ですから加湿器で湿度を上げてやるだけで、かなりの予防効果が期待できます。

上にヤカンを置いて温められるストーブであれば、水を入れたヤカンを上に置くだけでも代用が効きます。

山善 ペットボトル加湿器 KPK016WB【KPK-016WB】
安いものでも効果あり、やらないより確実に違ってきます。

空気清浄機を利用することで室内のウィルス除去をすることも可能です。

製品にもよりますが、ウィルスも捕まえることができるフィルター(HEPAフィルターなど)を使用しているものや、光触媒でウィルスを分解するタイプのモノであれば効果が期待できます。
特に光触媒を利用したモノは、空気清浄機内に吸い込んだウィルス自体を破壊する、という効果が発表されています。
室内のウィルスを完全に無くすとは言いきれませんが、現状最も効果が期待できると思います。

空気洗浄機でも、マイナスイオン関係のモノは避けた方が無難です。
効果が0とは言いませんが、あまりにも誇張しすぎている製品があるのも事実だからです。
ということでインフルエンザや風邪の予防目的であれば、マイナスイオンだけを誇張する製品は避けた方がよいでしょう。

イワタニイオンリフレ(光触媒フィルタ-)空気清浄機IAC-E130
光触媒と抗菌HEPAフィルター内蔵タイプの空気洗浄機、高い効果が期待できる。

また空気清浄機と同様に、空気清浄機能付きのエアコンや石油ファンヒーターでは効果が期待できると思います。

少し変わったところでは、光触媒の人工植物(俗に言う造花の類)などもあります。

元々お手入れいらずで掃除もしやすく空気もキレイにする、という目的での光触媒の人工植物ですが、いちおうはウィルスなどの除去効果も期待できます。
ただし、空気清浄機などのような強制換気ではないので、効果はかなり劣ると思います。

光触媒人工植物「トリプルライン」[K1004-80] K100480
贈り物には悪くないかも

インフルエンザには誰しもかかりたくないものです。
しかしながら、私達の多くは社会と関係しないわけにはいきません。

屋外からは出来るだけウィルスを持ち込まないようにうがい手洗いをする、人ごみの中ではマスクなどで更なる予防、体力をつけ免疫力を高める、そして家屋内でウィルスが活動しづらい環境にする。
このような予防策でできるだけインフルエンザにかからないようにしていきましょう。

またこの予防は、風邪の予防にも通じます。
風邪やインフルエンザをひいてしまえば、家族や会社、学校の人にまで迷惑がかかります。
話題の抗インフルエンザ薬「タミフル」があるからと慢心せずに、まずは予防から徹底する事がインフルエンザ&風邪対策には重要ではないかと私は思っています。

▼参考リンク▼
インフルエンザを予防しよう その1 基本はうがいと手洗いから
インフルエンザを予防しよう その2 さらなる予防、マスクと栄養
インフルエンザを予防しよう 番外編 薬などによる予防と治療
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