八戸フリーパーキング構想(妄想) 無料駐車場1500台を市内に設置

■注意書き
この記事は作者の妄想を元に作られており、法令などを中心に実際に出来るかどうかの検証は行われておりません。変人が変なことを考えているなと生ぬるい目で見守っていただきたく思います。
また通常当ブログでは、「概要→結論→長文での説明→再度結論」という文章構成をよくしておりますが、今回はいつもと違って最後にだけ結論があります。当ブログをよくご覧になる少数の方々はその点、ご留意下さい。

■前置き
八戸は車社会。
一人一台当たり前。
そうじゃない人もいるけれど、働いている人の半分以上はそんな感じ。だって車がないと通勤できないもん。おいらなんて片道50kmで公共交通機関をフル活用しても通えない感じだし。
車社会だから、車を駐車できない施設の利用は躊躇しちゃう。
まぁ仕方ない。
まぁ仕方ないんだけど、そうなると困る人達がいる。
困る人ってだれ?
中心街のお店の人?
まぁそれはどうでもいいんじゃない(笑) 有料駐車場あるし、いちおおんでカードなる共通駐車券も導入できるわけだし。
それよりも何よりも、駐車場を持たない個人商店、困るよね。
シビアなこと言っちゃえば駐車場を確保できない個人商店の力不足で、弱肉強食じゃないけれども栄枯盛衰で新規事業が生まれれば潰れるお店もある、まぁ仕方ない。
仕方ないんだけれど、それは寂しい。そう思った。

だから私は思ったのです。

どうにかして無料駐車場を確保できないか?

とね。

■昔の自分は赤の他人
無料駐車場については、過去に私(りうか)自身がいろいろと語っています。

デーリー東北が八戸中心商店街についてのアンケート(みどりうかブログ2006/8/14)
↑こちらではデーリー東北のアンケートを取り上げ、駐車場問題を取り上げ、「中心街でしか手に入らない魅力的な商品」「駐車場代を払っても中心商店街にいく価値がある」という2点が必要であると語っています。

中心街に足らないモノと中心街だけに存在するモノ(みどりうかブログ2006/9/12)
↑この記事ではデーリー東北の記事を読んだ上での思いを吐露しています。
ざっくり言えば、観光重視しても一過性、平時の賑わいが無さすぎ、郊外型SCに車に乗った客は流れ、中心街の人でさえ買い物は郊外店に…
この現象の原因としては中心商店街に足らないモノ…専門店、家電量販店、駐車場を上げており、逆に中心街にのみあるものとして『祭り』と『映画館』を上げ、それを活かすために駐車場でも使える中心街ポイントカードを提案しています。後日談かつ余談ですが、この案は八戸市主催の「中心市街地活性化市民ワークショップ」でも提案しております。

八戸中心商店街に必要なのは分かりやすい駐車場への取り組み(みどりうかブログ2008/12/18)
↑こちらのお店が先か、駐車場が先かのような話をしました。

無料駐車場(みどりうかブログ内検索結果)
↑それ以外でも当ブログでは中心街の駐車場問題について何度も記事にしてきました。

とどのつまり、駐車場は無料じゃないんですよ。ラピアやピアドゥ、イオンの駐車場だって土地代があり整備費があり人件費があるんだけれど、それをお店側が負担しているわけですよね。入店しているテナントだって家賃内訳に実は含まれているとかね。
だから客は無料と思っているけれども、経営者にしてみれば「費用が増える案件」、それが駐車場確保であるわけなんですよね。

んでもう1つのポイントは、車社会の時代に生まれたか否か、これです。
八戸中心街は車社会じゃない時代に生まれているため、つまり車を持っている家庭は裕福な家庭で多くの人は徒歩、バス、鉄道、自転車の利用であったため、当時は有料駐車場であっても不満はなかった。八戸地域で最強の商店街だったわけですし、ある意味それに便乗するような感じで駐車場も付随していたわけであって、お店自身が駐車場を確保しているケースはまれだったわけです。
でもラピアやピアドゥ、イオン(田向や下田)は、車社会時代に作られており、車で来店する人を呼び込むために無料駐車場を最初から完備している。
この差です。そしてこの差を埋めることは困難です。なぜなら前者(八戸中心街)は権利者がたくさんおり、後者はその辺りが少ないからです。本来ならばまとめ役となるべきはずの八戸市も、その時時の都合で「民間に介入するのは…」って逃げ口上で音頭を取らないしね。

という絶望モードの過去の私のこれまでの結論を、「どうにかして無料駐車場を確保できないか?」という思いの一点で何とか強引に実現できる可能性を模索する、それが今回の記事になります。

■無料駐車場があることで有料駐車場は経営悪化するのか?
さて、もし中心街に無料駐車場があったなら、有料駐車場の経営は悪化するのでしょうか?

普通に考えればします。無料で停められるなら、お金払わずに済むそっちに停めますよ。

でもそれって本当ですか?

実はこの「無料駐車場が~」の結論には、隠された前提条件があります。
それは無料駐車場が相当数あり、来外者のカバー率が大きい場合、これが前提条件です。
つまり街で言えば、2000台収容などの大型無料駐車場が存在すれば、有料駐車場は経営悪化する可能性がある、というわけです。

しかしこれがもしもっと少なければどうですか?
例えば300台だけ、無料駐車できる場所があったならどうでしょうか。
元々街に用事がある人は、まずはそこに停めようとするでしょう。停められなければ有料駐車場を利用します。
そして、「無料駐車場が使えたら街に行こうかな」という人も、無料駐車場があれば呼び込めます。停められない場合はラピアやピアドゥに行くかも知れませんが、もしかしたらそのまま有料駐車場を利用して食事なり買い物なりをする可能性もあります。
そうです、仮に八戸中心街に無料駐車場が出来たとしても、その数が限定的であれば有料駐車場の経営悪化の可能性は低く、その上で来街者の増加の可能性も見込めるわけです。
ですから頭ごなしに「無料駐車場は有料駐車場にとって悪」と言ってはいけないのです。八戸中心街の中の人はなんか八戸市に圧力かけて支庁が無料駐車場について働きかけているのを邪魔しているみたいですけどね。

■もし駐車場を有しない個人商店周辺に無料駐車場があったなら
目線を変えまして、昔ながらの駐車場を持たない個人商店、その周辺に無料駐車場が出来たならどうでしょうか?
例えばどこかのケーキ屋さん、その近くに2台分だけ無料駐車場が出来ました…どうなるでしょう?
まず路上駐車が減ります。そりゃ減ります。
そして地元情報媒体でも紹介しやすくなります。駐車場あるんだものね。
結果、交通手段という部分での来客が増える可能性が出てきます。

■どのぐらい無料駐車場があればいいのか
とりあえず強引に無料駐車場がある方がいいという理由を並べましたが、ではどのぐらい無料駐車場があればいいのでしょうか?

まず中心街…台数…難しいですよね…まぁド真ん中は避けたいですね。祭りやホコテンあれば使えなくなるし。
中心街の周辺…城下、吹上、柏崎、根城などちょっと歩かねばならないところに合わせて500台、でどうでしょうか?

ではそれ以外の地域、SCやスーパー等がある場所は除外して、それ以外で各地域に2台とか3台とか、多くて10台程度。それがあちこちにポツポツと市内全域で500台分…できれば1000台分ぐらいあれば、SCやスーパー以外での買い物も増えるんじゃないですかね?

とりあえず合計1500台分、って感じで。

■無料駐車場があることでのデメリットは?
さて、いいことばかり話していてはいけません。悪いことも考えねば。
無料駐車場を設置することで生じるデメリット…私的駐車場代わりに使う人が出てくる可能性ですかね。
まぁその可能性はあると思います。
でもそれは、無料駐車場がなくても発生する問題だと思います。というかありますよね、他人の土地に停めている人とか。
だからそこは駐車場の管理者に頑張ってもらいましょう。誰が管理するのか知らないが。

■問題は財源
いよいよ肝心な部分に入ります。
無料駐車場は利用者は無料でも、権利者には有料なんですよ。
だから財源をどっかから引っ張ってこなくてはいけません…

八戸市の車を所有している人から巻き上げましょうか。

sityosonaomori2803.pdf(リンク先PDFファイル)
↑こちらの情報によりますと、八戸市(に住所が登録されているってことかな)の車の台数は、貨物14526台、乗合639台、乗用78206台、特殊4666台、小型二輪2028台、軽自動車70601台ってことなので、とりあえずなんとなく貨物、乗合、乗用、軽自動車から年間1000円巻き上げて、1000円×163972台=1億6397万2000円、これが財源。
んで地権者に「1台分年間30000円でなんとか無料駐車場貸してくれ」って拝み倒して、5465台分…あれ?予定の1500台分を大きく超えるや。
30000円×1500台=4500万円なので、これを163972台で割ると約274.44円…
じゃあ巻き上げるのは1台につき300円で、4919万1600円、これで無料駐車場1500台分の税源になると。

つまり八戸市で登録している車から1台300円条例かなんか作って巻き上げる感じで。

■最後に
今回珍しく、検証してから書くではなく行き当たりばったりで考えていきましたが、登録台数が私の予想よりもけっこうあったために、八戸市の車1台あたり300円を徴収でき、かつ権利者が1台分年間30000円で何とか協力してくれれば、市内に1500台分の無料駐車場が出来る、という試算になりました。

もっと税源的に厳しくなると思ってたんですけどね…いやまぁ権利者への支払いはけっこう安い見積もりですけれど…意外に実現の可能性のある提案になった気もして、困惑しております。

まぁいつものようにここに書いても意味がないし、八戸市に提案しても検討すらせずに踏み潰されるだけなでしょうけどね。

思いのほか夢が広がる提案にも思えて、この記事を考えてみてよかったなと思います。

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