寝太郎さんの自給自足について思ったこと

「僕はなぜ小屋で暮らすようになったか」を読んで(みどりうかブログ1/25)

先ほど寝太郎さんの本の感想を書いたのですが、感想とはちょっと違うので別記事にて。

えーっとね、やっぱり寝太郎さんに自給自足は無理だと思う。

「僕はなぜ~」の中でも本人が「自給自足できない」みたいに言っていますが、その通りで無理だと思います。普通の野菜作りとかは。だって種まきの期間ってのがあるし、途中の最低限の管理ってのがあるし、収穫時期だってあるし、ずっといなくてもいいけれど、ある程度定期的に畑行かないといかんしね。普通の感じだと最低週2回ぐらいかな?おらのやり方だと途中放任でいいけれど、そうはいかんべね。

やはり定住で土を育てる前提じゃないと自給自足って無理があります。
だって寝太郎さんの希望に応える農法って、極端な話、植えなくても勝手に生えてきて、収穫しなくてもそのまま放置でもよくって、旅に出ていても問題ないってことだべ?
でもそれって野菜作りとかじゃなくって、山菜採りとかの発想よ。育てるんじゃなく採取する。

ところがそれでも自給自足にいきたいってことは、それぐらい人にかかわらずにいたいってことよね?
無理あるなぁ…でも無理を無理として考え放棄するのはイヤだなぁ…水替え無し飼育は出来ないと言われたのに納得行かず2年間水替え無しエビ繁殖水槽を実現したおいらの性分には合わないし…
ということで、見ていないだろうが勝手に旅に出てもOKな野菜作りを考えてみる。

 
 
まず種まきしなくてもよい野菜…というか植物、これはもう3択ですよね。
1つは落ちた種で勝手に増える野菜。
1つは冬越しするイモなどで勝手に増える野菜。
そして冬越しして何年も生え続ける植物。多年草や樹木。

まず落ちた種で増える野菜…実はこれかなり難しい。何故なら雑草に負けずに生えてきて、しかも同じ場所にいくつも生えてくる仲間に負けずに伸びる生命力を兼ね備えていないといけない。
考えられるのはシソぐらいか。あとはシソ科のハーブならあるいは…って感じか、バジルとか。あとはミズナ、シュンギクぐらいかな。
でも間引かないと難しい部分はあると思う。こぼれた種で行くなら。
条件さえ揃えばミツバやクレソンとかもそうなんだろうけど、そういうのはもはや山で見つけた方がいいと思うし。

2つ目の冬越しイモのヤツ、これは実は有望な野菜がある。
キクイモ、これは可能性大。
キク科の植物で根茎をあちこちに大量に作るキクイモ、1つ植えると秋にはバケツ一杯に増え、取り残しがまた大量なイモを生み出す。
高さ4mにも育ち、草刈りも不要で他の植物を駆逐していく。ライバルは竹。
味さえ平気なら有望な放置野菜となる可能性のあるキクイモだが、最悪の場合有害植物となるほど繁殖力が異常に高いので、その点だけ注意が必要。
アピオスも勝手に増える可能性は高いが、キクイモほど多くのイモは付けないし探すの大変だからイマイチ。
他のイモはサツマイモは南国っ子で冬越し自体が難しいし、ジャガイモは収穫しないとネズミに食われて無くなるし。まとまってなるから収穫楽なサトイモなんてオススメだけど、放任には向かないし…
イモではキクイモ一択ですな。

多年草や樹木、これは可能性あると思う。
ニラや千本ネギ、これらは球根で増えるし上の葉だけ刈れば再生するしで放任でもいける可能性は充分ある。日当たりのために周囲の刈り草する必要はあるかもしれないが。
あとはやはり樹木、ドングリ平気ならそういうのでも植えればいいのだが…あえて植える理由は見つからないな。
なんとか保存する前提なら果樹ってのもありだが、収穫までに時間が掛かるし…

せめてうねをマルチで覆えば水やりと土の飛散防止、雑草刈りがサボれるんだけどね。

何事も金と時間と知力のそれぞれが最低ラインを超え、かつその合計が成功ラインを超えねば実現しないはんでね。時間があるのに時間を掛けられない(面倒を見るべき時期に面倒を見られない)っていうのであれば、やはりいろいろ難しい部分がありますな。でもキクイモをオススメしたい。しつこいけれど、

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