青森県内で広がる「6次産業化」

「6次産業化」県内で広がる(Web東奥11/19)

青森県内で「6次産業化」への取り組みが広がっているそうな

個人的には諸手を上げて6時産業化に賛成する気にはなれないのよね。
1次(生産)と2次(加工)はまだいいよ。1次で出荷できるモノって規格内に収まるモノでしかなく、あとは少量を直売所などでさばくぐらいしかないわけで、その規格外品を加工して製品に出来るならばそりゃ願ってもないこと。
あるいは1次と3次(流通販売)に特化し、規格外品も売れるように頑張るならそれもいいでしょう。
ただ2次に加えて3次までもとなると、かなり厳しい部分があると感じる。
もちろん6次産業化というワードに対しての助成金目当てな部分が多いのだろうが、おらが思うに2次や3次に関わるならば、2次のための1次、あるいは3次のための1次という部分にも比重を重くしないと難しいのではないかと思わずにはいられない。

数ヶ月ほど農家のお手伝いをして、あらためて思いましたよ。
均質な生産物を出荷するためには、それに見合うだけの規格外品も出てきちゃうんですよ。おそらく遺伝子組み換え作物などが一般化しない限りはそれは続くと思う。どうしても個体差は出ちゃうからね。

 
加えて、私自身がリハビリと趣味と検証を兼ねて行なってきた野菜作り実験の結果から、農業独特の理由も実感してきた。常時雇用ってのはやはり農家には難しい話だ。忙しい忙しくないの時期が激しすぎるし、また特定の種類だけを育てる方が大規模化・高効率化・増収は可能なわけで、でもそれをやればますます忙しさの差が出てくるってね。
その辺りの受け皿として2次3次をという話であれば年中仕事出来るような体制(原料調達)は不可欠だし、でもそこまで考えて実行に移しているかといえばそうは見えないし、でも常用雇用の体制に持って行かねば農を仕事に出来ない人も多くいるわけでして…

つまり一様に「6次産業化」では解決できない、その地域ごとの事情も汲みつつの一般人の常用雇用先となるべくの取り組み、その辺りに注力しないと難しいんじゃないかなと思うわけです。

農家や法人が自らの手で6次と言うよりは、農家とかが共同出資なりで2次な会社や3次な会社を立ち上げがんばる、って方がいい気はするんだけどなぁ。いざって時には人出を出す農繁期限定人材派遣みたいな側面も併せ持てればベター。

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログへ

コメントを残す