青森県内でも捨てカミツキガメ捕獲…

カミツキガメ捕獲/平川の市道(Web東奥8/22)

青森県平川市蒲田一本松の市道にカミツキガメがいるのが発見されたそうな。
捕獲されたカミツキガメは長さが約27cm、幅約23cm、というからまずまずの大きさの成体ってことですな。

正直恥ずかしい、まず確実に故意に逃がしたものでしょうから…生き物を飼っている一人としてそのような無責任な飼育者がおることが
トカゲやヘビやカエルならいざ知らず、亀が飼育環境から逃げ出し、さらに家を抜け出すなんて考えにくい。
明らかに飼い切れなくなった、あるいは外来生物法の特定外来生物飼育許可を取るのが面倒だからという飼育者にあるまじき理由で捨てたか、それらの類であることは想像に難くありません。
まぁ実際逃げたのだとしたらそれはそれでとんでもない飼育法をしていたということで、また別の意味で恥ずかしい上に腹立たしい。

何にしてもカミツキガメが逃げてノソノソ歩いているなんてあってはならないこと、それが青森県でも起こったということがもう情けないやら恥ずかしいやら…

加えて考えたくはないことですが、実際にはさらに多くのカミツキガメが捨てられている可能性もあります。
青森県内ではさすがに越冬や繁殖は不可能だと思いますが、例え一夏しか生きられない場合でも人間や他の生き物に影響を与える可能性は少なからずあります。
外来生物そのものが日本の自然に組み込まれ、それによって在来種が駆逐される可能性がある、だけでなく、さらには外来生物の体内などにいる寄生虫や細菌等によって人間を含んだ日本の自然に大きなダメージを与える可能性があるからです。

生き物を逃がす人の言い分「殺すのがかわいそう」「自然に還してやるのが一番」などというものは、人間の思い上がりであり、同時に責任逃れでしかありません。
人のエゴで自然から搾取されてしまった彼ら『飼育生物』は、もはや人に飼育される以外の選択肢はほぼ存在しない、ある意味悲しい存在でしかないのです。
飼育者はそれらのことを肝に銘じ、せめて最後まで飼い続けること、そして飼い切れぬ場合には引き取り手を探し、不可能な場合には殺処分をすることも覚悟するべきだと思います。

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