映画の「残穢」…なぜそうやっちゃったかなぁ…

ゲオの新作100円の時に「残穢」が準新作で1週間100円だったので借りてきたんですよ。
原作好きなので期待2割、不安8割でね…
まぁ分かるでしょ?この気持ち。原作ありの作品が映像化されるとさ、アレンジだとか差だとかいろいろ気になっちゃうじゃん。おいらはわりとさ、原作は原作、映画は映画で違いを楽しむ方だけれどもさ…原作がこうなんて言うのかな、ハッキリと見えないけどなんかいそうな感じがするって言うか、独特の重苦しい雰囲気とかそういうのが感じられる作品なだけにさ、怖かったんですよ。
ホラー映画になると絶対気持ち悪げにしたお化けよったのでて怖がらせようとするじゃん!!
ってね。
いやなるんですよ、絶対。だから期待しすぎちゃいけないんですよ。んで変にそこそこ映画がウケると、原作そっちのけで2がクランクインするんですよ、あーやだやだ。

でもね、食わず嫌い良くない。
100円だし食べてみよう、そうしよう。

先に結論。
何してくれるんだよ…ほんとにさ…もう泣きたいよ…

▼ネタバレ含む▼
途中まで良かったんだ。
意外にさ、小説のテイストをさ、がんばって再現しようとしていた。うん、がんばった。割とよく出来てた。
んで主演の竹内結子さんの演技もよかった。小説家の役をしっかりと地に足の着いた感じの像として演じていると感じられた。
序盤はホラーなのかミステリーなのかよく分からない展開でよかった。
そこから徐々にあの音が何なのかが分かり、さらにその原因がもっと過去にあるのではという部分も上手く表現できていたと思う。
何かがいる、でも直接何かが出てくるわけではなく、あくまで伝聞として伝わる中ではそのようなことがあったらしい、この辺りは実際難しいと思うんだ、映画化するにあたってさ。だって実際に貞子とか伽椰子とかあんなの出てこないとつまらないと思う人もいっぱいいて、しかも想像力が足らないでイメージできないだけのくせに「つまんね」で済ます人も近頃多い中で、あのような原作に近い演出をしてくれたこと、本当によかった。ここまでは。原作を裏切らなかったと言っていいと思う。ここまでは
そう、あの御札いっぱいの辺りまでは良かった。本当にこの難しい作品をよく映像化してくれたと、観終わる前に本気で思ったんだよ。

そう思ったんだ…

そう思ったのにさ…

なんでお化け出しちゃうんだよ!?
何してくれるんだよ…ほんとにさ…もう泣きたいよ…

せっかく途中まで原作に近い感じでさ、もう映像化したら完全に別物になるだろうと不安ばかりだったのをさ、良い意味で裏切ってくれたのにさ、なんで最後の最後で悪い意味で裏切っちゃうんだよ!!

もうホントにさ…最後のアレでもうゴミのような作品に成り下がっちゃったよ…ホントにもう…泣きたい。

まぁ映画だからね、最後にインパクト欲しかったんだろうよ、そこは分かるよ。

でもさ、何アレ?

すごい丁寧に大事に作ったお豆腐をさ、丁寧に湯豆腐にしたのにさ、タレとして出されたのがハバネロ何個も入った超激辛スープで問答無用でそこに豆腐を入れられ食べさせられた、ぐらいに余計なことしてくれたなと、そう思わずにはいられない。

最後のあれがなければさ、インパクトは弱かったとしてもいろいろと思いを巡らせ考えさせられ、日常のふとした瞬間にも「もしかして…」と思わせてくれる心に残る作品になったかもしれないのにさ…本当に残念だよ。

ということでね、もうあれだ、映画版は観なくてもいいから、原作読んで下さい。こんな着地点。

▼参考リンク▼
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