八戸港第1魚市場、津波注意報発令中にスルメイカ水揚げ

津波注意報発令中に開始/青森・八戸市の魚市場 (Web東奥) – Yahoo!ニュース

18日に八戸にも到達したチリ中部発生地震による津波、その津波注意報発令中に八戸港第1魚市場で漁獲物の入札・水揚げを開始し、その直後の津波到達にも気づいていなかったそうな。
通常は7時から入札・水揚げなのだが、どうも午前8時時点で津波が観測されおらず、午前6時の満潮も過ぎており、もし1mの津波が来ても巻き網漁船は大きいから水揚げは問題ない、と判断し8時40分から開始と決めたかららしい。もちろんその背後にあるのは銭勘定なのだが、遊びでやっているわけじゃないのでそこはある程度理解を示そう。
しかし8時3分に20cmセンチの津波を観測、だが事務所では把握していなかったそうで、津波に気付いたのは入札開始後とのことだから8時40分よりも後ってことね。
んで中里充孝副所長は「津波の到達知っていれば入札開始を遅らせたかもしれないもん!今回は例外的で今後は協議するもん」と言ったそうな。
ちなみに八戸市の災害発生時における市場業務の対応マニュアル(2014年策定)では、津波注意報が発令時には水揚げ作業は中止となっている。

まぁ結果論で言えば、デッカイ津波こなくて良かったね、ってだけのことですね。

津波ってわりと注意報や警報が出されてそれに見合ったぐらいの規模の津波が観測されがちだけれども、それを超える規模の津波が押し寄せる可能性があるということを甘く見てはいなかったか?と言わずにはおれません。津波は第二波、第三波の方が波が高いケースが珍しくはないんだしね。
とは言え、気持ちは分かる。
大きな金額が動く水揚げ、鮮度が落ちれば大損害だよね。
でもさ、そこは市場の偉い人や漁船の偉い人に高いリテラシーを求めたいし、むしろ上の人が率先して英断すべきだと思うわけですよ。
万が一を考えて人命優先というならばね。
万が九千九百九十九の利益が万が一の人命よりも大事というならば何も言わんが。

▼参考リンク▼
津波「またか」 走る緊張…チリ沖地震 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

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