「水からの伝言」とか「EM菌」とかさ…みんな本当に落ち着こうよ…

情報を読み解けば未来が見える – ネットに氾濫するトンデモなウソにどう対処するか(その1)キーワードで見分けるウソ:ITpro

リンク先記事、だいぶ面白いです。
「水からの伝言」「江戸しぐさ」「EM菌」と3つほど例を上げているのですが、そのうちおらは「江戸しぐさ」ってのは知らなかった。無知でごめーん。
ただ残りの2つについては思うところがあったので、なかなかそこが面白くってね。

まず水からの伝言、個人的には物質に情報が載る可能性は全くないとも思わないのですが、仮にそうだとしても読み取り機器をもちいるか、あるいは自己表現器官が存在しなければ情報など引き出せないわけですよ。
だってね、料理の味を決めるのは心ではなく腕です。
まぁ料理の味を引き立てる心配りとか演出とかをするのは心であっても、「美味しくなってね」と料理に言っても味は変わりません。そう言って料理して味が変わる人はもっと自信を持って料理をすればイイと思います。元々それだけのポテンシャルはあるのですから、暗示ではなく自信を持ちましょう。
それと同じで水に音声を入力しても、水単体ではもし何らかの未知の減少で記憶されたとしても、それを理解したり発現したりという部分がないわけでね。
だからリンク先とはちょっと違う理解だが、私もこれは「ウソつけボケ!」って思ってました。

 
んで「EM菌」、これはね、実は友人にその辺りを話したことがある。友人の知り合いが使っているとかなんとかでね。
まぁEM菌と言いますかね、微生物が糖などを分解すると、それはもういろんな物質が出来る、これは当り前なんですよ。牛乳からヨーグルトに進化するといろんな成分が出来ますでしょ?大豆も納豆にレボリューションするといろんな成分が出てくる。そこはまず事実。
その上でEM的な元の物質(例えとしてはあまりよくないが、「愛媛AI」的なモノね)を作っている環境ではね、まぁいろんな微生物が仲良く頑張っていますよ。EMじゃないけれど、日本酒なんかもさ、酒蔵の中でいろんな微生物が互いに連携して日本酒作っていますよ。
でもね、それが起こっている環境って、自然界ではないのよね。
そういう元の物質を作っている環境で共生出来ているからと言って、それを土や水にまいても同じことになるとは限らない。
ただし、既に生成された物質(アミノ酸なり何かの糖なり)は存在するのだから、それが良い影響を与える可能性はある。
つまりEM菌を購入して利用することで良い効果が出る可能性はあるが、それがEM菌のおかげか、それとも買ってきたEM菌と呼ばれる物質に含まれる有効成分のおかげかは分からないって話よね。

ところがだ、そこを少し判断するようなことがある。あくまで一定の条件でってことになるのだが…

もしEM菌を購入し利用して良い結果が出ている場合で、EM菌の投入をやめて結果が出ない場合は、それは確実にEM菌の効果は出ていません。
何故か?
EM菌を入れ続ける=EM菌が自力でその環境で生息できていないから足し続けねばならない、ってことなので、EM菌はその環境で死に続けていて、そこに含まれている物質がその環境の微生物に良い影響を与えているだけ、ってことになる。
それは言い換えるならな、もしかしたらEM菌じゃなくても砂糖水なり人用のサプリなりを撒くだけでも効果があるかも知れない、ってことだよね。単なる栄養補給でよくって新たな微生物は要らない、ってね。
だって本当にEMの効果ならば、EMがその環境に適応し自己繁殖し、そのうち再投入は不要になるはずだから。
ということで、EMを買い続けて投入し続けて効果が出ている人は、たぶん土壌に不足しているモノが何かを調べてそれの元を入れる方が効果があると思います。

んでもさ、「効果が出てる」と思っている人には無駄なんだよね。何言っても。
まぁそれでもイイと思うよ。本人が幸せならね。

程度の差はあれそんなのはいくらでもあるんですよ。

魚の専用の餌、あれもボッタクリですよ。
飼育歴が長くかつ自分で現象から学んでいる人はね、安い餌をブレンドしたり、あるいは人の食材から自作したりも出来るんですよ。
でも安心でしょ?その魚の専用の餌って。本当かどうか知らないけれどその「魚専用の配合」って書いてあれば。
そういうもんです。

あぁそうそう、EMの辺りの「むしろ有機物の河川投入は水質汚濁を促進するのではないか」っていう本文中の文言、あれおらも言ってる。

小川原湖でのEM菌の活用法は正しかったのか(みどりうかブログ2007/3/10)

↑これだ。
おら大っ嫌いなんだよね、自分で調べずに鵜呑みにする人とか役所とか。正にそれ。
EM突っ込むだけで環境良くなるなら、川に納豆入れまくれば水質浄化するって話じゃん。でも納豆たくさん入れればただ腐るだけってね。ちょっと考えれば分かるじゃん、EMなんて魔法の薬じゃなく微生物ってハッキリ明言しているんだから、生き物=有機物なんだからさ。

ましてやEMで放射能消滅とか、本当に腹立たしい。
本気で悩んでいる人を騙そうという気がマンマンじゃないですか、そういう商売している人って。
そういう理論を提唱する人だって本来は証拠を示すべきなのに、とにかく声高々と「本当です!」って言うだけで。某女性科学者じゃないけどさ、実物出してなんぼなんですよ、本来は。
それに飛びつくマスコミも問題だし、ネットでは見極めることもなく盲信してウソ垂れ流す人もそうだし…ってこう言っちゃうと今度はこっちの記事にも言えることだけれどもね。

さて、だいぶ話がそれたけど、別にこう普通の人がものすごい金額騙されない限りは個人の自由でいいと思うんですよ、何を信じても。
でもそうじゃいられない人とかいるじゃないですか、政治家然り、ある程度立場のある人然り、ネットでもそれなりに情報を発信する立場の人もそう。

そういう意味でリンク先記事の最後のページは是非読んでもらいたい。ウソを見破る一助になると思う。
加えて言えば、ちゃんとソースを確認することだと思う。

また例に上げると関係者は嫌がるだろうけどさ、八戸市庁の中の人はさ、意外というかバカなのよ。
何がバカって、ホームページとかを外部に依頼して作ってもらった時に、確認しないのよ。あぁいい加減なこと言うと良くないね、少なくともはっちオープンから2年、2013年ぐらいまでは確実にそうでした。実際にそういうの確認していますので。

考えてみればアホな話よね。
外部にホームページ作ってもらって完成品を自分で見ないで作り手の話を聞くだけでOK出して、あとでおらとかに指摘されると「ネットに詳しくないので仕方ないんですよ」だって。
いやいや、普通にホームページ見てみれば?
ちゃんと動くか確認してみれば?
それぐらい出来るでしょ?
そのぐらいもしてなくって「仕方ない」って何?
て言うかあれだ、担当になった時点で専門家足りえなくても素人面してちゃダメじゃん。
そういう話よ。

ネットでも何でも真偽は自分で確認すべきです。
ネットの世界は玉石混交の上に、悪意ある人ほど饒舌に活発に動くもんですからね。あら不思議と耳が痛い。

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