原燃社長が東通原発評価を批判、「拙速」というがそれは「短慮」ではないのか?

東通原発評価は「拙速」(Web東奥12/27)

日本原燃の社長が定例会見で、原子力規制委員会の調査団が東北電力東通原発の敷地内断層を活断層の可能性が高いしたのは拙速だと言ったそうな。
「1~2回の調査と会合だけでなく事業者の意見をしっかり聞けだもん」と文句を言ったそうで、また下北半島沖に南北に延び巨大地震を起こす可能性が指摘されている「大陸棚外縁断層」に関しても「活断層じゃないもん」と、とにかく安全を猛烈アピールしとるようです。

原子力規制委員会に対して「拙速」と言っておりますが、原燃の安全という答えありきの主張は「短慮」というものですよ。

科学とは本来解明している範囲の事実を客観的に示すものであって、「科学的に正しい」「科学的に正しくない」に加え、「今の科学では分からない」も存在するんです。
んでね、断層とかについては何が正しいかを完璧に立証するなら、今後何千年、何万年単位での観察なしでは実証できないべさ。
ならば現状は自分の都合で妄言を吐くのではなく、解かりうる限りでの科学的考察に基づいた主観抜きでの事実に照らした判断を尊重し、その上でどのようにその判断に沿って行くのかを考えるべきではないですかね。

 
まぁあれだ、これがまだ石油コンビナートだとか、化学工場だとかならまだいいでしょうさ。直下で地震が発生して施設内部が壊滅的になり隣接家屋も巻き込んで火の海なり毒の海なりになって甚大な被害を被害を出したとしても、まだ回復出来る可能性があるもの。

でも原発に事故があって放射能漏れが発生したら、今の人が生きている間に削って隔離してじゃない根本的な解決が出来る見込みがないわけですよ。

その事故後の処理がまぁできないという他にはない大きなリスクがある以上、安易に正しい方向に流れようとする妄言を適用するってのはありえない話よ。

もちろん地元の人は大変さ。地元の産業が無くなるかどうかの瀬戸際だからね。
でも

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