津波による蕪島周辺の被害(大地震後の八戸シリーズ)

昨日館鼻に入った後、蕪島にも行ってきました。
そこには館鼻とはまた違った被害の光景が広がっていました。

乗り上げたり座礁したりした船、これ以外にも小型船舶が幾つも陸に引き上げられており、修理や解体などがされることと思われる。
やはり蕪島でも船舶の被害は甚大だ。
しかし蕪島は館鼻にはない現象が多数発生している。

津波で壁が破壊され鉄骨がむき出しになった観光案内所。
津波により土砂が掘り起こされたのか、本来埋設されているはずの設備がむき出しとなっている。

 
蕪島に幾つもあったトイレなども大きな被害を受けている。


津波被害により立入禁止となっているものの建物自体は残っている施設もあるが、建物が跡形も無くなり下部だけが残っている施設もある。


こちらのトイレは建物破壊などではなく、足場が大きく削られ埋没したような形となっている。


道路にも大きな被害が。蕪島に渡る車道は無事だが、堤防そばの歩道は大きくえぐられている。場所によってはコンクリの堤防がもぎ取られている箇所もある。


車道を挟んで反対側の歩道にまで流された堤防の一部。


車道でも蕪島の下の方はアスファルトがめくれている。右側中央の剥がれたアスファルトは、奥の低い部分から剥がれたものと思われる。


周辺施設にも津波の被害が、あちらこちらで崩れていていたり、破損しているのが目に付く。


海には流されたのか流れ着いたのか、様々なものが浮かんだり乗り上げたりしている。津波により土が剥がされ、むき出しになった根を砂が覆っている。


避難経路の看板とマリエントの看板。そして案内板。これらにも破損などの被害が出ているようで、かなりの高さの津波が押し寄せたであろうことを伺わせる。

館鼻では津波による船舶への被害と建物被害、そして流入した泥による被害が多かったわけだが、それでも沿岸部のコンクリやアスファルトが大きく破壊されることはほとんど無かったように思います。
しかし蕪島ではアスファルトが剥がされ、土砂は掘り起こされ、厚さ数十cmのコンクリの堤防が破壊され流されるなど、岩手や宮城の沿岸部に起こったような破壊の爪痕が見て取れる。

既に蕪嶋まつりの中止が決定しているが、この蕪島周辺の被害を見ればそれもやむ無しと思わずにはいられない。
正直、私に取っては、この蕪島周辺の破壊された景色が、一番ショックで胸を引き裂かれる思いがしている。もう会えないあの人との記憶までもが壊されたような気持ちだ。

いつか必ず、蕪島周辺はまた復活すると思う。
でもそれは私の知っている蕪島ではないのかも知れない。あそこには私にとって大事なモノがたくさんあったのに、その何もかもが壊されてしまった。

余りにも辛いものを目にしてしまった…

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