選択できること、それこそが幸せ

【ワイヤレス・テクノロジー・パーク2008】 次世代通信技術を総務省・各キャリアが語る(ケータイWatch5/14)
WiMAXより有利? 周波数効率と指向性制御が次世代PHSの強み――ウィルコムの2.5GHz帯戦略(RBB TODAY5/14)

リンク先記事に、3.9GのLTEやら次世代PHSやらといった俗に言う次世代通信に関することや、次世代PHSのメリットに関することが載ってはる。
詳細はリンク先記事を参照してもらうとして、

おらは次世代通信の分野にいろんな規格が乱立するだろう近い将来を好ましく思っています。
某キャリアの偉い人は2.5GHz帯を目指していた時に「モバイルWiMAXだけの方が競争になる」みたいなことを言っていましたが、同じ規格同士で競争になるとは限らないのは自明の理。
だってね、同じ規格ならメリットやデメリットもまたほぼ同じであって、価格設定やエリア展開の違いというか競争はあるにしても、その通信方式でのデメリットはデメリットのままで利用出来ないユーザーはそのまま置き去りになってしまうわけです。
でも幸いにも某キャリアの偉い人の暴言妄言にさすがに総務省は踊らされず、サービス開始が現実的な2陣営(ウィルコムとKDDI陣営ことUQコミュニケーションズ)がそれぞれ次世代PHSとモバイルWiMAXで2.5GHz帯でのサービス提供を予定しており、NTTドコモとソフトバンクモバイルは3.9GとなるLTEの導入を決め、近い将来モバイルブロードバンドを利用したい人には幾つかの通信方式を選択できる幸せを味わうことが可能だと思われます。
特にセル方式がマイクロセルとなるウィルコムの次世代PHSは、都心部で実際にブロードバンドとしての使用が可能な唯一の規格とさえ言われています。
そのウィルコムの次世代PHSが選択肢に残っていること、これはとても大事なことです。

以前からよく例えられる話ですが、データ通信は道路と車の関係に似ていると言えます。
ウィルコムの現行PHSは時速50kmでしか走れない車、対する3Gは時速300kmとかで走れるスーパーカーのようなもの。単純比較では3Gの方がはるかに速い。
しかし3Gの走る道路は路線が狭い、片側1車線ぐらい、だからたくさんの人が利用すると渋滞してしまって300kmどころか50kmもでなくて10kmとか5kmとか恐ろしくとろくもなると。
対する現行PHSはというと、片側10車線ぐらいある。たくさんの人が利用しても50kmに近い速度でスイスイ使えるという話。

これが次世代通信になってくると、ウィルコムもモバイルWiMAXもLTEも20Mbpsぐらいは当たり前になってくる。
これをさっきの例えで言うと、時速500kmとか1000kmとか、下手すりゃ音速超えてソニックブームが周囲を襲うほどのトンデモない速度でビュンビュン走れるのが次世代通信では共通のこととなるわけです。
じゃあそれぞれの走る道路は? というと、
次世代PHSは相変わらず片側10車線とかある、多くの人が利用してもトンデモな速度のままで大丈夫、まさにモバイルブロードバンドなわけです。
しかしモバイルWiMAXやLTEはマクロセルだったりアンテナの制御の関係だったりで、やはり片側1車線とかしかないと。ただトンデモない速度なのでトンデモない速度で利用する人が入ったり出たりを繰り返している。でもやっぱりたくさんの人が利用すると速度は落ちちゃうぞと。
そういう基本的というか根本的な違いはやはりあるわけなんですな。

だからおらなんかは、ぶっちゃけ使えるものを使えばいいんじゃない? とも思うのよね。
おそらく次世代通信のサービス当初は都心部からのサービス展開隣、地方の郊外部が最も早くエリアとなるのはたぶん次世代PHS以外なのだろうとおらは思っています。
まぁモバイルWiMAXの方が早くエリアになるんだべね、地方ではまずはモバイルWiMAXが利用可能となると。
しかしその頃には都心部ではモバイルWiMAXは予想通りユーザーが飽和してしまって、次世代PHSぐらいしかブロードバンドとしてマトモに使える通信は残らない、これは十分ありうる話ね。

まぁとどのつまり、その時の自分の活動エリアで使えるという選択肢から選ぶだけ、というのは現状のケータイと何ら変わらないわけです。
そんな感じでとりあえずサービス開始するまではそのことだけ忘れないでおいて、あとはどこかのウソツキ社長みたいなのに騙されないように眉唾しておくのが良いかとおらそう思います。

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