ところ変われば事情も変わる?
2008年5月5日
バイオ燃料用作物、無秩序栽培は生態系破壊…国連報告書(YOMIURI ONLINE 科学 5/4)
国連が無秩序なバイオ燃料用作物栽培は生態系を破壊するという報告書をまとめたそうな。
日本にいる人から見れば、ちょっと考えれば分かる当たり前のことなのよね。
森を切り開いて畑にすれば、やり方によってはそこに生えていた木々に蓄えられていたCO2の排出にも繋がるし、土壌起因のCO2排出なども活発化する可能性が高い。
それ以前にCO2を吸収する森を切り開くこと自体が問題なわけでして、そこを考えたバイオ燃料用作物栽培を考えなくてはならないはずなのよね。
でも現地でも同じ考えかどうかは怪しいもんです。
日本やアメリカのような俗に言う先進国はCO2排出に関してはかなりの加害者なわけですが、それはいろんな意味で余裕があるから言えること。
まだまだ経済的に豊かではない国の人にとっては、もう新たなビジネスチャンスとしか映らないかもしれない。
しかも世界はまだまだ森林伐採によるCO2排出についての理解が低いので、現地では「CO2排出しまくっている国のためにおれらが助けてやっているんだ」ぐらいの認識しかないかも知れないのよね。
そういう意味で国連の今回の報告が上手く活かされて欲しいなと思うと共に、そういう知識はいっぱいある先進国と呼ばれている国々がその知識やらノウハウやらを現地に伝えなくてはならないのだろうな、と思いました。