2GHzの件と1.7GHzの件はソフトバンクモバイルの主張に問題があると私は感じた
緊急徹底反論の反論の反論 – AIR-internet-EDGE
「緊急徹底反論」への反論(ソフトバンクモバイル松本副社長)(SBI Business)
↑上記の反論の反論に反論の反論の反論を掲載したらなんか脅迫とも受け取りかねないメールがきて、その後いろんな人がわいのわいのと騒いだ結果大事になりかけて、結局は代理人の独断ということで着地してマイルドな反論の反論の反論が公開されていちおう落着したわけですが、うち方の記事でも追々々々記まで行くような2転3転4転5転ぶりに、おらもうかつにも振り回されてしまったのかなぁと正直思ったりもしています。
でもこれで、おらを含めてある程度の人が「ソフトバンクモバイルならそんなことをやりかねない」というイメージを持っているということが明らかになったと思います。
ソフトバンク関係の人にはすまんすが、おらの周りで過去にソフトバンク絡みでイヤな目にあった人がおるはんで「やっぱりね」と思っちゃうのよね。
まぁこれは事実だから仕方ない、ソフトバンクモバイルだっていろいろワナや見せ方のアレを今までやっちゃってきているでしょう? そういうことしているとどうしても眉唾してしまうのよね。
ということで、ソフトバンクモバイルにはそういうイメージをもたれないようなクリーンなキャリアになって欲しいなと思っていたりします。
さて、それはそうとして、おらやっぱりソフトバンクモバイルの「2GHz空いたからウィルコムいっちゃいなよ」な発言と、「1.7GHzはソフトバンクは悪くない」みたいな発言はやはり違うと感じてしまいます。
昨年の2.5GHz帯の受付なり審査なりをしていた期間には、まだ2.0GHz帯がどう利用されるかはわかっていなかったはずです。そこは明白。
まぁそこをなんとか百歩とか千歩とか譲ってみたとしても、ちゃんと申請条件を満たしている相手に「他に行け」と言うのはいかがなものだろう。
技術的な理由とかがあったとしても、それはあまりにも身勝手な主張としか受け取れない。
例えるならば、マラソンのレースで他の参加者に「貴方は他でも走れるかも知れないからこのレースには出るな」と言っているようなもので、それは本人にとってはそうなればラッキーなことでも、そんなことを言われた側にしてみれば「何をいきなりそんな非常識なことを言ってくるんだろう」と思う方が当然でしょう。
技術的なのかビジネス的なのかということはおいといて、そういうことを言っているのだからソフトバンクモバイルの2.0GHzに関する言動に違和感を覚える人は少なくないと思いますけどいかがなもんでしょう。
あと1.7GHz帯は、たしか新規事業者を募集していたんですよね。
ソフトバンクは新規事業者として申請して枠をもらったわけですよ。
だったらその後方針転換してボーダフォン買収したのであれば明らかに1.7GHz帯を2年間無駄にしたわけでして、そこは謝罪があって然るべきと言えます。
また条件を満たさないので1.7GHz帯の返上は当然、というかソフトバンクだってその辺りはわかっていないはずはないでしょう。他キャリアだって条件に従って電波を預かり、条件を満たしているから枠を維持しているわけですからね。その範囲内でどう活用するかはキャリア次第。
もしこれが今回の松本氏の記事にあるように同時期にMVNOを模索していたと言うのであれば、そのMVNOは問題はないでしょう。早期にエリア拡大をしてその後置換していけば言いだけの話。
ただそれが買収になった時点でまったく別物になってくる、MVNOと併用するのとはわけが違う。
記事にあるような内容だとしたら、それこそ1.7GHz帯を無駄にしたことを謝罪して当然であり、それをしないどころか「ソフトバンクは悪くない、悪いと言うやつはビジネスもわかっていない輩だ」というような発言をするのは落ち度以外の何物でもないと思います。
まぁ今回の件は傍目から見て、どっちの言い様も誉められたもんではないですし、同時にどっちもどっちなのでどちらかだけが批判するのはどうかと思いました。
ついでに言えば、一部の人が誹謗中傷に走るかのようなコメントを連投したりというのもどうかと思っています。
ただ何にしても、2.0GHz帯が空いた事をいいことに他陣営に2.5GHzを諦めろというのは理不尽ですし、結果的に1.7GHz帯を無駄にしておいて謝罪もないことはどうしてもおらの心には引っかかりを覚えるところではあります。
ソフトバンクモバイルに限らず、ケータイキャリアには問題があった場合には誠実な対応をしてもらいたいものですな。