一人の元中学校教諭が杉並メダカを守っていた!!

絶滅したはずの杉並メダカを発見 元中学校教諭宅(asahi.comサイエンス1/29)

杉並区南荻窪4丁目の元中学校教諭(76歳)の自宅の小さな池に入れていたメダカが、自然下では絶滅した杉並メダカであることがわかったそうな!!
なんでも元中学校教諭が中学生の頃に自宅周辺の川にいたメダカを第2次大戦中の防火用水のボウフラ退治用として入れていたらしく、その後自宅のトンボを育てるための小さな池にメダカを入れていたんだとか。
そして周辺開発により川は地下水路と変わり、水田は住宅地となって本来杉並にいたメダカは絶滅してしまったと思われていたが、今回DNA解析で純粋種の杉並メダカであることが判明したんだそうな。

これは何気にものすごい大発見です!!
メダカ(ニホンメダカ)というものは本来日本の広い地域に分布していましたが、実は全てが同じ遺伝子の個体ではなくその地域ごとにその生息域へと適した遺伝子の差異が存在していたりします。それこそがその地域に生息するメダカの大切な宝なわけです。
しかし川や水田が水路や宅地へと変わり、稲作の方法が変わったことによる生息や繁殖への影響、また水系の環境悪化などのよって多くの地域メダカが絶滅していきました。
また絶滅を危惧した人が安易に購入したメダカや別地域のメダカを放流したりした結果、他地域のメダカと交配してその地域本来のメダカが消えていったケースも存在します。中にはカダヤシをメダカと思って放流したケースさえあるでしょう。
そんな日本の現状の中、今回偶然にも地域の個人が飼育していた形で地域種が保護されていたこと、それはとても貴重で大事な大発見であるわけですよ!
と一人興奮しているこのおいら(=ω=A;

いやぁでもホントにこれはね、ホントに驚いたね。あぁ素で同じ表現重ねているおらがおる恥ずかしいorz
でもホントにそれぐらい珍しいケースに思うんですよこれは。

というのもね、たぶん地域種を保護しているケースって言うのは、おそらくはメダカの絶滅が危惧される前で、さらにカダヤシの放流・拡散が進む前で、トドメに水の環境汚染が進む前でないといけないわけですよ。となると最低でも50年以上前、おそらく終戦直後以前には採取していた個体となるわけです、多くの場合。
しかもそれを絶滅させずに、さらに途中で他の地域種を混合させずに50年以上飼育・繁殖し続けねばならないわけです。
まぁおらもアクアリストではあるがろ過系がナチュラルに近い方の立場なのでそれが不可能ではないとはわかるのですが、ただ現実には想定外のトラブルとか如何ともし難い事情ってのもあるわけですよ。
それを乗り越えて地域種のメダカが現存していること、これはとても素晴らしい財産ですよホントにちょっともうどうする(@▽@!?←興奮気味

そんな意味も含め、これからも元中学教師には杉並メダカを守っていって欲しいと思います。

ここからは少し脱線、
まぁぶっちゃけ、今から野山を駆け巡ってニホンメダカを採取出来たとしても地域種かどうかは正直怪しいわけで、今からはなかなか実現が難しいことなのよね。
ただそれでもおいらは、なんとか近場でメダカを探して採取し繁殖させて戻したいなと今年は思っています。

でもなぁ…八戸市中心部ではメダカっていない可能性もあるのよね…けっこう昔から…
うちの親(三日町育ち)に聞いても「フナやコイ、ドジョウはいたが、メダカはここいらにはいない」と断言しちゃっているし、おら自身もけっこう子供の頃(20年ちょい前)には家(売市)の周りの田んぼを親友のさっちゃんと共にあさりまくったものですが、オタマジャクシやドジョウやヒルやフナやタガメやゲンゴロウやミズカマキリやヤゴや謎の魚などはいましたが、メダカとザリガニ(アメリカザリガニ含む)だけは見たことないのよね。
あの頃はホタルも当たり前にいたので水質的にはまずますだったはずなんどもね、それでもメダカは捕まえたことがないし見たことすらないのよね。

馬渕川や新井田川を越えた方か、あるいはもっと山の方だったらいたのかも知れないが、今となってはまた違う意味で難しいだろうしね…
それでも何とかがんばって探して繁殖させて戻してあげたいなと企んでいます。

まぁいろいろ変化しちゃっているからねぇ…個人的に一番の変化は田んぼでも何処でも裸足で平気で乗り込んでいき、木にも平気で上ればヘビでも虫でも何でも手づかみしていたさっちゃんが、今やバッタすら恐れるって辺りがあれよね…ウィルコムカウンター八戸店のキレイなおねえさん1号を見習って草原で子供と一緒にバッタを追いかけてもらいたいもんですな(=ω=。

2件のコメント

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    はじめまして。
    各地域種のメダカが激減している中で、このようなニュースは嬉しいですね。
    昔は田んぼの横に用水路があって、冬は用水路でメダカが冬越しをしたんですが、お米の作り易さの方を優先して、メダカが1年すごせる場所が少なくなったのが原因かな。
    メダカが安心して住める環境が戻るといいですね。

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    はじめましてようこそで
    す、管理人のりうかです。

    メダカの現状の原因は様々ありますが、用水路のコンクリ側溝化などもかなり影響が大きいと思いますよ。
    コンクリ側溝だと溜まり水が確保しにくいだけでなく、水草の生長なども阻害されますのでメダカには暮らしづらい水系となります。しかも田んぼとの行き来が極端にしにくくなり、田んぼのメダカは水を抜かれたときの逃げ場を失う形となり、田んぼの外のメダカは暖かい田んぼでの産卵が不可能になる、といろんな意味で影響が大きいのがコンクリ側溝なんですよね。

    まぁ田んぼに限らず河川でもそうなんだけどね、治水のしやすさと自然を守ることは現状なかなか両立できないみたいです。悲しいことですけどね。

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