六ヶ所再処理工場がMOX粉末製造に至る

プルトニウム製品の製造始まる 六ケ所村再処理工場(asahi.comサイエンス11/16)
再処理工場でMOX粉末製造成功(Web東奥11/16)

六ヶ所再処理工場がMOX粉末製品の製造に入ったと発表したそうです。
今後建設が計画中されているMOX燃料工場で燃料に加工され、原発の燃料として使われる予定。

とりあえずMOX粉末生成に至ったということです。
MOX燃料を製造したとして受け入れ先があるかがまだ不透明であり、またMOX燃料製造の為に廃棄物を増やしているという事実とその最終処分場が未定であることなど、まだまだ課題は山積していますが、また1つその段階を登ったという覚え書きです。

◆追記◆
原燃再処理工場で初のMOX粉末製品が完成(デーリー東北11/17)
「行程遅れカバーしたい」 日本原燃(asahi.comMYTOWN青森11/17)
原燃試運転から8カ月 全製造ライン稼働(asahi.comMYTOWN青森11/17)

デーリー東北とasahi.comにも記事が載っていたので紹介。

原燃が「資源小国のわが国において、念願の準国産エネルギーの生産が開始された」とするコメントを発表したそうな。
まぁある意味はずれてはいないのだが、その発想はどうかと思う。
使用済み核燃料から新たな燃料を取り出すために、多くのお金と労働力を注ぎ込んでいる。生成されるMOX燃料よりも遥かに大量の放射性廃棄物も生産しながら。
その解決法が決まらぬ間はエネルギーを作るというよりも、ツケを未来に押し付けているだけであると自覚するべきではないでしょうか。

まぁ過去の遺産を喰い潰すだけの多くの原油産出国の姿勢もどうかと思いますが、そろそろ日本やアメリカやEUなどが率先して、本当のエネルギー生産に向けた取り組みをするべき時期ではないでしょうか。
休耕田にトウモロコシを植えてバイオエタノールの原料とする方が、よほどエネルギー生産という意味ではまっとうに思えます。

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