止まらない再処理工場への不安

廃液槽から放射能が逆流か 再処理工場地下道で検出(Web東奥4/24)
洞道に設置している漏えい検知ポットにおける微量の放射性物質の検出について(日本原燃)
「洞道に設置している漏えい検知ポットにおける微量の放射性物質の検出について」の概要図(PDFファイル)
「いい面報道されない」 原子力技術協理事長が青森知事訪問(河北新聞4/21 注:読むには会員登録必要)
「原子力発電を考える」映画とイベント(ライブドアPJニュース4/21)

六ヶ所再処理工場にて、建屋間を結ぶ地下道から放射性物質が検出されたと発表されました。
放射性物質が廃液用タンクから逆流した可能性がある、とのこと。
このことによる環境への放射能の流出および作業員等への被爆はなかったそうです。

好意的に受け取れば「放射能が施設外に流出する可能性を早期に発見し対策する為の処置」とも考えられなくもないのですが、もし発表のように逆流した可能性があるのであれば「施設内の構造自体に問題があるのではないか?」との疑念も浮かんでくる。
あるいは単なる漏水だったとしても、それはそれでアクティブ試験開始からわずか1ヶ月で漏水する施設自体に不安を覚えることになる。

いずれにしても、構造的な問題や対策としての不備があるのでは?と思わずにはいられない事態ではなかろうか。

日本原子力技術協会の石川迪夫理事長は「試験成績が良く推移している面が報道されていない」と河北新聞のリンク先記事で話しているようですが、この理事長の発言こそが扱っている事柄の重要性に対する認識が不十分でないかとも思える。

「試験成績が良く推移している」のはある意味当然、もし試験成績が悪ければ即時試験を中止し、再処理工場の稼動について再検討することになる。
またよく報道されるトラブルについては、トラブルがないこと自体が本来の姿であり、その当然こなせる部分がこなせていないからこそ報道されている、というのが実情です。
その辺りを理解していれば「試験成績が良く推移している面が報道されていない」という愚痴は出ないと思うのですが…いかがなもんでしょ。

あとふと目にしたライブドアPJニュースの「原子力発電を考える」映画とイベントという記事、どっちにもより過ぎずにいい記事だなと思った。
以前あるPJな人のインチキ記事(ウィルコムに関すること、事実と違うこととか書いてた)を見てから、正直おらはPJには良い印象もってなかったです。
でもこの記事を見て、「こういういい記事を書く人もおるのだな」と少し考えをあらためました。

そういえばそのPJニュースの記事を見て知ったのですが、東京でも上映会が開かれるそうですね。
できるだけ多くの人に参加して欲しいものです。

▼参考リンク▼
『六ヶ所村ラプソディー』~オフィシャルブログ
「六ヶ所村ラプソディー」上映会 in 根城公民館(みどりうかブログ3/29)

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