ウラン残土をれんがに加工、鳥取県外に搬出
2006年4月13日
ウラン残土をれんがに加工 鳥取県外に搬出を提案(Web東奥4/13)
鳥取県の湯梨浜町方面地区のウラン残土をレンガに加工し県外に搬出する計画があるそうな。
ウラン残土とはウランを採掘した時に残った土のこと。
ウランに限らず鉄でも石炭でも金でも採掘する場合、不要なモノがいっぱい掘れてしまう。欲しいモノの数倍~数百倍の量の残土が生じる、ということも珍しくはないわけです。
ウラン採掘の残土にはウランや放射性物質が混ざっています。
鳥取県の場合はかつてウランの試掘が行われ、その残土が大量に私有地に野ざらしに近い状態で放置されておるのが88年に発覚、しかもその状態が説明もされずにいた、というものです。
そのウラン残土をレンガに加工し、県外の原子力機構の関連施設で利用する計画を文部科学省と日本原子力研究開発機構が提案したそうです。
まぁその危険性は残土の成分やレンガの作り方でも違ってくるのでしょうが、これは許すべきことではありません。
仮に安全なレベルでのレンガを作ることに善処したとしても、悪しき前例を作ることになるからです。
残土問題を「リサイクル」の名を使って良いイメージで簡潔したいのかも知れませんが、まずは己が非を認め残土を回収するのが先ではないでしょうか。
▼参考リンク▼
ウラン残土問題(Web東奥2005/6/12)