シャンプーが植物プランクトンに影響を与える?
シャンプーで変形か 天敵避け植物プランクトン(Web東奥1/14)
植物プランクトンの1種である「イカダモ」が、シャンプーの成分である物質に反応している可能性があるらしい。
このイカダモとかいう植物プランクトン、天敵のミジンコ(動物プランクトン)など食われないようにミジンコ接近を察知して形を変えるらしい。
その時のトリガーとなるのがミジンコの出す化学物質だ、ということを大井高徳島大助教授(天然物化学)と大学院生の安元剛さんらが突き止めたそうな。
そしてその化学物質の構造が、シャンプーなどに含まれる成分と似ているらしい。
構造が似ていると、本来の物質以外でも反応する場合があるのよね。
だからもしかしたら、家庭排水などが植物プランクトンに影響を与えているのでは?という話が出たそうな。
考えてみれば、家庭排水の水系への影響は確実に0ではない。
また含まれる成分によって、生き物に影響するという可能性も0とは言えない。
まぁ中には「たかだか植物プランクトンごときに大げさな」という人もおるかもしれんが、けっこういろんな汚染問題って始まりは植物プランクトンなことが多いのよね。
だって食物連鎖で、結果的に巡り巡っているんですから。良くない物質も元は植物プランクトンがとりこんで、そこから動物プランクトン→小動物→中動物→大動物(マグロとか)で人に影響与える、ってことがよくありますから。
そう考えると、この手の研究は一見地味に見えても非常に重要なのだと言えます。
またアクアリストのみなさんには、できるだけ安易に水系にいろんなものを流さないようにお願いしたい。
某所では「トリミングしたモスを流しに捨てたら、夏には近くの側溝がモスだらけになってた( ̄▽ ̄A; でも冬には枯れたので大丈夫ネd( ̄~ ̄。」という笑い話のようで笑えない話を聞いた事もありますゆえ…
何が起こるかわからないのでご注意あれ。