田辺市でアフリカツメガエルが繁殖中らしい

外来カエル根絶を要望 環境保護3団体が県と田辺市に(AGARA紀伊民報12/25)

リンク先記事によると、田辺市新庄町鳥ノ巣のため池でアフリカツメガエルが繁殖しているんだそうな。
それで自然環境保護3団体が25日までに早期駆除などの対策を求める要望書を県と市に提出したんだとか。

アフリカツメガエルが自然下で繁殖しているということは、ざっと3つの問題があるわけよね。
1つは飼育者が密放流した可能性が高いことと、外来種の生息により在来種に影響が出る可能性、そしてカエルツボカビ症が自然下に広がる可能性ね。

もうあれだ、アクアリストの一人として情けないですよ。
だってこのカエルはね、個人で考えるならこの種自体の飼育目的と言うよりは、大型肉食魚の生餌としての需要の方が多いわけですよ。
つまりは持て余した人が捨てた(という名の密放流の)可能性が高いわけです。
もうそれだけで情けない、そんなアクアリストのふりをした自然破壊者は何も飼うべきでないと言いたいです。
というモラルの低い名ばかりアクアリストがいることがまず問題。

そして本種に限らずな外来種問題ももちろんある。
まぁそんなに機敏に捕食する生き物ではないものの、それでも在来種への影響は否めない。
もちろん在来種が減った原因は外来種だけではないんども、そんな生き物が自然下に存在する事は悪影響があっても良い影響などあるわけがない。
だから早急に対処しなくてはならない、ってのがリンク先記事に書いてあった要望書提出の辺りね。

あとはカエルツボカビ症についてはアフリカツメガエルがキャリアである可能性が高いこと、そして日本における危険性はまだ確認こそされていないが、諸外国においてはカエルツボカビ症が原因で両生類が絶滅の危機に追い込まれているケースも存在し、放置は出来ない問題なのよね。

そんな感じで今ならまだ間に合う可能性があるのでね、とにかく早急に対応して欲しいというのはもちろんのことです。
ただその根底にあるであろうことはアクアリストだけでない昨今のペットブームで増えた似非動物愛好家の存在にあり、飼い主の都合で飼育が困難になった時に「自然に返した方が幸せなはず」という言い訳と論点ズラシで飼育放棄する人がいることであり、その辺りの対策や周知をより徹底せねばまた新たな種が自然の脅威となるだろうことは想像に難くはありません。
その辺りを全ての飼育者は自覚し、せめて飼えない時にはペットショップに引き取ってもらうなりの方法をとって欲しいなとあらためて思いました。

以上。

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