青森県内、犬猫の持ち込み後を絶たず
個人的には、ペットブームなど起こらなければ良いとまでこの頃は思います。
生物を飼うということは人のエゴを含んでいます。本当に自然が好きならば自然を切り取ることなどしないはずであり、本当に生物が好きであれば身勝手な理由で品種改良など行なうはずもありません。
それらは全て、人の欲望の先にある行動でしかないのです。
ただそのエゴを私は否定したくはない、身勝手な理由ではあるが、彼等の存在が私達の心に平穏を与えてくれることもまた事実だからだ。
しかしだからと言って、身勝手に捨てることは許されないと思っている。
随分と昔の話になるが、亡くなった私の母方の祖父などは家で飼っていた猫が子供を産むと飼い切れず引き取り手も無い子猫は自分の手で処理していた、と叔父などから聞いた。
それはかわいそうな残忍な行為であるが、ある意味では飼育者の責任を全うした行為と言えなくもない。今のように動物病院がたくさんなかった戦後の時代、その行為を安易に責めることは私にはできない。
けれども今は違うだろう。人の欲望で品種改良され、犬種によってはもはや自然下で種を保つことが難しいモノさえいる。
そんな存在である彼らに対して最後まで飼いきる覚悟が必要であるし、自分の飼育・譲渡能力に応じた去勢等の実施は義務でもあると思う。
それは人の身勝手な理由ではありますが、人が自然から切り取ってしまった彼らに対しては人間がそこまでの責任をもたねばならないとも考えるのです。
生物は犬や猫はもちろんのこと、鳥でも魚でも昆虫であっても、飼い主はその生体を最後まで飼育しなくてはなりませんし、そこまでの覚悟がないのであれば飼うべきではないと私は考えています。
だからそういう意味で、安易に知識もなく生物を飼い始める人が増え、本来生き物を守るべき立場のペットショップ店員がお金の為に生き物の命を軽んじる傾向が強くなる、そんなペットブームなど起こらなければいいと、この頃は強く思ってしまいます。
▼参考リンク▼
青森県動物愛護センター