なるほど、面白い。ランチ本のビジネスモデル

「ランチ本」売れ行き好調 客足大幅増に店側戸惑いも 八戸など県南地方

リンク先記事で、「ランチパスポート」が3000部増刷するなど「ランチ本」の人気が高まっており、また掲載店はお客でにぎわっているが、ランチ本客で常連客が入れなかったり、ランチ本での値下げで利益が無いために無条件で喜ぶというわけでもなく、リピーターに繋がって欲しいらしいよ、って話が載ってはる。
まぁ客が増えたりとかリピーターになればいいねって話は置いといて…ってこれが本来本旨のはずだがそこはどうでもいいってことにして…

リンク先記事に載っていた次の部分、気になりました。

>ランチ本は、発行の仕組みも従来の情報誌とやや異なる。掲載料は無料で、代わりに店側はメニューを割引する。もうけは少ないが、新規客の開拓につなげる狙いがある。

あぁそうか、なるほど、これは面白いビジネスモデルだね。

 
通常の割引クーポン冊子だと、掲載店からお金をもらい、クーポン冊子は無料もしくはちょっとした料金で販売するわけだ。
つまりお店側は掲載料を支払った上で客には割り引かねばならず、お店側としてはダイナミックな値引きはそうそう軽々しくは出来ないわけだ。
だが掲載料を無料にすることで、お店側は割引を頑張りやすくなるし、出版側はどうどうと客から料金(本代)を回収出来るわけだ。1冊980円として、8000冊完売で784万円、10000冊完売で980万円の売上。
もちろん出版社側に入るのはもっと少ないわけだが、それでもこれは面白いビジネスモデルだなと思う。

んでこのビジネスモデルって、こういうグルメ本じゃなくてもいいわけよね。
例えばさ、例えばですよ、

毎年秋に八戸公園の縄文なべまつり、縄文鍋(直径3m)で作られる『せんべい汁』は1杯100円です。
それに対してね、バス路線マップ「のへのバスマ」の特別版、『路線バスで縄文なべまつりに行こう版のへのバスマJ』(酷いネーミングだなぁ)を開発するのですよ。もう八戸公園に行くためのバス路線に特化。んでそれを1000部作って1部100円で売る。全部完売なら10万円の売上となり、それで印刷代を賄う。
んでその『バスマJ』を縄文なべまつりの時に提示すると、J掲載のバスは運賃100円引き、会場でのせんべい汁も50円引き、ってするわけだ。(値引きは縄文なべまつり当日オンリー)
うまく行けば、縄文なべまつり運営側はより多くの集客が見込めると同時に、マイカーではなく路線バス利用の客が増えることでの渋滞緩和が見込め、バス会社はリピーターが期待出来、客は交通費やせんべい汁代を安く抑えることが可能で(往復でバス代200円、せんべい汁50円引きで、バスマJ100円で250円分なので150円お得)、のへのバスマを開発しているおいらはバスマのアピールが出来るって話だ。
もしバスマを無料配布すれば悪用する人が出てくるかも知れないが(考えにくいがたくさんもらって割引券として転売とかね)、販売とすることでトラブル回避にも繋がると。

いやぁ…そうか…この手があったか。

実はね、バスマを作るにあたって、値引き券に出来ないかという模索はしていたんですよ。
でもどう考えても、無料配布物で値引きって厳しいんですよね。客に値引きしたの上でお店なりから掲載料もらうってのはやはり難しいのです。
でも有料販売ならば…ってことよね。今まで無料にこだわっていたから考えつかなかった。猛省。

なるほどね、これは新しい形のヒントをいただきました。
ありがとうございます。おらもがんばる。

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