『のへのバスマ』の始まり

私は平成21年度の『八戸市中心市街地活性化市民ワークショップ』に参加していました。友人に誘われたのがキッカケです。

そのワークショップでは「来る」「アピールする」「仕掛ける」「飾る」の4グループがあり、当初は自分のやりたい事(屋上農園やアンテナBOXなど)に近い「仕掛ける」グループに参加していました。
がしかし、私のやりたい案はグループ内での賛同は得られず、「ラーメングランプリ」や「街中マラソン」のようなキャッチーな案ばかりがもてはやされておりましたっけな(その後「街を走って見て歩く」という企画になって、実施したら「走るとじっくり街を見られない」というすごい結果を出してました…エー)。

そんな時、友人に「来る」グループに参加してくれないかと誘われたんです。自分のブログで何度か街の駐車場関連の提案記事とか書いていたことを買われたらしい。
そこで私は主に駐車場関連の提案(共通駐車券のポイントカード化、『来る』ための理由となる情報発信ポータルサイト設立)をし、友人はバス関連の提案をまとめた形となりました。
その過程で私は、予想以上にバスがめんどくさいと感じ始めたのです。

 
バスの何がめんどくさいのか?
それは、ルートが複雑怪奇だからです。

目的地が同じなのにルートが違うバスがある。
バスに詳しい人は「通過するバス停も書かれてある」と言うが、書かれている以外のバス停を通るのか通らないのかが分からない。
「それを分かりやすくする為に方面別記号がある」と言うが、途中ルートが違うバスでも全部同じ記号と番号だったりするモノまである。
そして「これでもかなり分かりやすくなったんだ」とバスに詳しい人は力説するんです。

正直最初の頃は何を言っているのかがチンプンカンプンでした。
たしかに分かりやすくなったりしているのかも知れませんが、バスに詳しくない人が見て分からないものは、あくまで分かりにくいモノなんですよ。

その上で便利なバスマップ「バスマップはちのへ」がある、という話が出てきました。

「バスマップはちのへ」は八戸の地図上にバスルートを配した地図です。サイズはA2、広げるとかなり大きいです。
これをバスに詳しい人は「とても分かりやすい」と言うのですが、私の目にはどうにも分からないんです。
たしかに色分けしたバス路線が載っていて、色が違えばバス路線が違うのは分かります。でもパッと見、「キレイだなぁ」と思うだけの代物でしかなく、それからどのバスに乗れるのかを読み解くことは出来なかったんです。
おまけにこの「バスマップはちのへ」は5000部作成とのことですが、市民に配布するには数が少ないので転入家族にだけ渡しているとのこと。財源は国で、来年度以降の発行があるかどうかは分からないとも。

だから私は言いました。
「このサイズだと普段から持ち歩くには大きすぎる、もっと小さいサイズがいいのでは?」
「もっと路線ごとに分割し、路線が交わらないように作った方が分かりやすいのでは?」
「欲しい人に行き渡るほどの数を発行しないと意味が無いのでは?」
と。

振り返ってみれば、この時に感じたことが『のへのバスマ』を作る始まりでした。

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