禁断の扉を開けました
29日深夜に緊急指令が入りました。
『のへのバスマ』の増産です。
この記事はその際に行ったイケナイ対応の忘備録です。
11月29日~30日にかけて、八戸グランドホテルで新幹線八戸開業10周年な感じのシンポジウムがあったんですよ。
んでおらはノコノコ29日に参加し、交流会だかには目もくれずに帰ったわけなんですが、交流会に参加した知人から緊急指令をもらい、急遽『のへのバスマ』を作ることになりました。
いやでも困った。
おら超金欠。命の水(と書いて『コーラ』と読む)を買う金さえヤバイありさま、当然食費も連続ゼロ記録の更新を繰り返しており(自分で作ったジャガイモやサツマイモはおいしいなー)、溜めていた紙も残り少なく、インクに至っては1回分の交換量もなく、プリンタ内残量もほぼない状態でした。
それでもなんとか少しでもと思い各1部ずつの印刷を開始するも、5種類の表面印刷でシアンがインク切れ。イエローとブラックもいつ無くなるかわからない。
インク交換には8mlが必要だが、シアンは1mlしかない。インクカートリッジの構造上、せめて3mlぐらいないと印刷可能な補充は不可能。
だからその時点で投げ出しました。30日未明のことです。
でも負けっぱなしはイヤじゃないですか。まぁ23時30分に指令に気付き、なんとかインクを買おうにもお店は開いておらず、9時には現地入りしないといけず、むりやり白黒印刷をするか、古い在庫を引っ張りだして押し付けるかしかないなぁと現実を見つめつつ、どうにか出来ないかと悩んでいました。
うちのプリンタのインクカートリッジの場合、8mlをカートリッジに封入し、その後エア圧調整をした後、インクが適切な場所に出るように2mlのインク抜き(というかインクを無理やり導く)作業をするんですよ。
だからなんとかカートリッジに残るだけのインクを入れるには最低3mlは必要という話。
でも3mlだと規定の注入量に足らずに内部圧も足らんでプリンタに認識しないおそれがある。
それでもせっかくの『のへのバスマ』チャンスなのでそれを逃したくはないので、やってはいけないことをやってみました。
まずは残り1mlをカートリッジに注入。
インクが降りてくるのをしばし待ち、インク抜きを通常よりも少なめの1mlで敢行。
エア混じりのインクが出てきたのを確認後、抜いたインクを再度注入。
これでカートリッジ内には1mlのリンクが入ったことになる。10枚ぐらいはプリントできるかな、という感じ。
が、予想通りプリンタがカートリッジを認識しない。表示は空っぽのまま。内部圧が足らないぽ。
だから無理やり空気を注入。カートリッジを触診して圧を感じ取る。
んで再度カートリッジを装着。表示は満タン表示。でも実は1mlしか入っておらず、いずれはインクが実際には出なくなることは確実。その時に認識するのか、あるいはインクアリと勘違いして印刷続けつつインクが出なくなるのかは分からないが、少なくともプリンタに良いことはない。
そして印刷再開。
ドキドキしながら確認してみると、シアンは問題なく発色しているようだ。
そして裏面を印刷して2枚目で今度はイエローが枯渇。これも1mlしかないのでシアンと同じ方法で誤魔化す。
その後ブラックはなんとかもち、最終的に各4部、計20部(B5表裏20P相当)の印刷を終えたのはお日様が昇る頃でした。
すでに一般的に言われる限界年数(インクパット的なヤツ)を大きく超え、インクも代替インクを使い倒し、いつ壊れてもおかしくはない状態のおらのプリンタ。
今後インクを入手したらカートリッジ内部に充填しなおし、出来る限りがんばってもらおうと思うのですが、さすがにヤバイと思った禁断の扉の向こう側でした。