2月のケータイ純増数、ソフトバンクの実質純増割合が驚異的な数字に

事業者純増数累計
NTTドコモ+16万66005987万6800
au+19万28003467万1800
ソフトバンク+28万41002834万6000
ウィルコム+6万5700442万4900
イー・モバイル0370万7000
UQ+16万7000205万0900
総計+87万62001億3307万7400
CORE 3G(D)-0↓12万2100?↓
CORE 3G(S)+7200?↑7万7900?↑
CORE 3G計+720020万0000
2月の携帯・PHS事業者別契約数(電気通信事業者協会)
2月の携帯・PHS契約数、auが6カ月連続でMNPプラスに(ケータイWatch3/7)
iPhone 4Sが純増とMNPに貢献 各社“学割”でしのぎを削る――2012年2月契約数(ITmedia +D モバイル3/7)

2012年2月のケータイ純増数が発表されました。
首位はソフトバンク、2位にはau、3位にUQで、4位ドコモ、ウィルコムが毎度のドベと驚きのない感じ。
でも中身は、今までとまた違った意味で興味深いことが発生しております。特にうち独自の実質純増が、とんでもないことになってしまってはります。

もろもろがあって今更のタイミングですが、今月も穿った見方で行きます。

 
まずは通信モジュールやらプリペイドやらの表、通称実質純増数を勝手に決めてみるぞ表からです。

キャリア純増計プリペイド通信モジュール実質実質の占める割合
ドコモ+166000+13300+51200+10210061.28%
au+192800-3000+56400+13940072.30%
ソフトバンク+284100-5600+18100+27160095.60%
もうビックリですよ。
ソフトバンクがなんと、純増数からプリペイドや通信モジュールやらを引いた実質の占める割合が、95.60%という脅威の数字です。
それに対してドコモとauは今までと変わらない感じで実質は7割前後、今までとかなり様相が異なってきております。あくまで推論ですが、もしかしたらソフトバンクはまた別の水増しを手に入れたのではないかとまで思ってしまうような数値です。
非常に興味深い。

次に音声向けのIPの表。

キャリアIP純増IP累計IP純増割合IP契約割合
ドコモ+255005170590015.31%86.35%
au926002826070048.03%81.51%
ソフトバンク2338002176280082.29%76.78%
これについては先月とほぼ同じ感じですな。

そしてMNPの表。

キャリアMNP純増純増全体占める割合
ドコモ-81600166600-48.98%
au4330019280022.46%
ソフトバンク3980028410014.01%
イーモバイル-1500
今回はドコモが純減ですが、計算上イーモバイルも純減となっている感じです。
MNP純増首位はau、ソフトバンクがイマイチ追い上げしきれておりませんな。
まぁ穿った見方をあえてするのであれば、キャリア単体での自己申告で自キャリア内でどうとでもコントロール出来る純増数と、相手先にも情報があるため自キャリアだけでコントロールしてもバレてまうMNPの差なのかも知れません。

さて、前置きが終わりましたのでキャリア別でいきます。

今月の首位はソフトバンクです。

まいど気になる地域別の東京は首位で168700増です。純増全体の59.38%。
それ以外の地域では東北、東海、北陸、関西が1位、東北はauと同率1位、北陸はauと100差で1位、北海道と九州は2位で、中国四国は3位となっています。

今回も通信モジュールがかなり少なく純増全体の1割未満の18100、ドコモやauの5万超と比べて異様な感じです。

プリペイドは-5600。そう言えばこの前プリペイドの短期解約対策とみられる解除料を設けるとの発表がありましたが、もしかしてもはやプリペイドで稼げなくなったからという部分も改定につながっているのかもしれないですな。

Yahoo!ケータイの純増は多くて233800、純増全体の82.29%。低迷するドコモやauと比べてかなり異質です。

前置きでふれた実質純増は271600で純増全体の95.6%という高い数値。

これらについてソフトバンクはiPhone効果とホワイト学割効果を謳っておりますが、それはおそらくソフトバンク3Gでのデータ通信の不調をも意味していると思います。
ざっくり計算すればデータ通信での純増はウィルコム3G抜きで最大でも2万程度、プリペイドや通信モジュールの数字も加味するとある意味本当に音声で稼いでいると言えるはずなのですが、ソフトバンクのことだからまた何か怪しい条件で0円ケータイをばらまいていないとも限らない。
んでね、その違和感を感じる理由が実はありまして、東京以外の地域は他キャリアをそんなに大きな差はないのに、東京だけが異様に多いのよね。いや今までも多かったが、東京の差分を引くと何気に他キャリアとの差がほぼ無くなったりするんですよ。東京が2位のauと8万強差があって、仮にそれを引くと純増が約20万でauとの差は1万もないとかね。
なんかそういう部分がどうもきな臭いのよね。

ということで今月もまたいつも通りにソフトバンクには気をつけろ! とか言いながら、今後の動向に注目して行きましょう。

今回の2位はauです。ただ実質純増でみちゃうと3位なのかも。

地域別では北海道、東北、四国、九州で1位、東北はソフトバンクと同率ね。北陸、関西、中国は2位で、関東は3位。全国的に好調で

通信モジュールは多いです、56400で今回も3キャリア中最多、プリペイドは-3000、差し引きで実質139400の純増って感じになると。

EZweb/ISweb純増は92600で純増全体の48.03%。ドコモよりは率が高いがソフトバンクよりかなり低いと。

MNPは今月も首位キープ、誤魔化しが難しいであろうこの部分での純増首位をキープしているってことだけで見れば、メイン端末の純増は一番多いと言ってもいいのかも知れないです。

通信モジュールの多さで稼いでいる感が強いのにMNPも強いau、どこまでホントに支持されているのかは今後のひかり絡みでの囲い込みの具合で分かってくるのやも知れません。

今月3位はUQです。すごいね。

167000増、もちろんauのWiMAX対応ケータイの助力もあってのことでしょうが、それでもデータ専門キャリアでこの数字はすごいの一言。
考えようによってはau込みのKDDI連合でウィルコム込みのソフトバンク連合にも打ち勝つ実質1位と言えなくもないわけで、今後ますます目が離せないと思われます。

今回4位はドコモです。

地域別では中国で1位、関東と四国で2位、東北、東海、関西、四国、九州で3位なのですが、北海道と北陸ではウィルコムに負けてしまっての4位と、どうにもふるいません。

実質純増は102100ですが、これについてもドコモ独自の事情が大きく絡んでいる気がします。
まずプリペイドがVita絡みで13300増、通信モジュールも51200と多いわけでして、iモード/spモードが25500と順三前チアのわずか15.31%しか増えていないことからも音声が増えていないということが見て取れます。
さらにmovaが-103200であることに加え、FOMAも-46500と音声が逃げまくっているであろうことが見て取れ、それを補っているのは316300と大きく増えているXi、という有り様。
純増については完全に音声での不振をXiで多い隠している感じです。
が、それでも圧倒的に契約者数が多いのは依然としてFOMAでして、純増こそ不振だが契約者数ベースではそんなに痛くはないのだろうな、というのがおらの感じているところです。

まぁ結局王者の貫禄みたいな感じに戻ってしまい、昔のような面白くもないキャリアになったなぁという感は否めません。そこがまたドコモらしいんだけれどもね。今後に期待。

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今月もドベはウィルコムです。ある意味安定。

地域別では北海道と北陸で3位であとは4位。
んで余談になっちゃうが、沖縄単体で発表しているのはauとウィルコムのみで、沖縄限定ではウィルコムがauよりも上だったりしたりしますですはい。沖縄妙に強いなぁ。

あとは特にツッコミどころもないので、早いところAndroidを発表して欲しいなと思いますだ。

先月に引き続き実質純増での強さを魅せつけたソフトバンクですが、以前に通信モジュールが異常に増えて純増首位をギリギリで守った時のようなきな臭さを感じるのは、まぁきっとおらがソフトバンクや孫社長を信じきれないからなのでしょう。既存のがんばっていない体質に対しては的確なツッコミ入れて改革をしてくれるのに、がんばっている人に対してまで嘘八百並べる辺りがどうにもね。
さてさて、いよいよ迫ったmovaの停波の辺りも気にしつつ、来月の発表を今から楽しみしておりますですはい。

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