「だれとでも定額」が新ウィルコム定額プランG(GS)で適用できない理由を考える(追記アリ)

明日、12月3日から、ついに正式サービスとなるウィルコムのオプションプラン「だれとでも定額」。
月980円のオプション料金で、1通話10分までの電話が1ヶ月500回まで相手がドコモだろうとauだろうとソフトバンクだろうとNTT東西だろうとIP電話だろうと国内への通話が無料となる、他のケータイキャリアにはまず真似が出来ないであろう画期的なオプションプランです。

しかしその適用対象となる基本料金プランは「新ウィルコム定額プラン(月2900円・1年計約)」と「新ウィルコム定額プランS(月1450円・3年契約)」の2種類で有り、HYBRID W-ZERO3専用料金プランである「新ウィルコム定額プランG(現在計約可能なプランはGS・月1450円・3年契約)」は対象外となっており、そのことに不満を漏らすユーザーも多く存在します。

なぜ新ウィルコム定額プランG(GS)では「だれとでも定額」を利用できないのでしょうか?

まずはプラン内容を比較してみましょう。

プラン名基本料金年間
契約
他社への
通話料
パケット料金
新ウィルコム定額プラン月2900円1年10.5~
13.125/30秒
0~2800円(0.084円/パケット)
新ウィルコム定額プランS月1450円3年21円/30秒0~2800円(0.105円/パケット)
新ウィルコム定額プランG月1450円3年21円/30秒0円(3G利用時は別途課金)
ざっとこんな感じになります。

 
この3つの基本料金プランはウィルコムへの通話が無料(1通話2時間45分まで)ち相手先問わずでメールが無料は共通です。

「新ウィルコム定額プラン」は基本料金は2900円ですが、ファミリーパックなどの複数台割引の対象となり、また1年契約と縛りが少なく、他社への通話料が若干低めに設定されています(だれとでも定額適用だと500回超過分の1通話の最初の10分は21円/30秒に固定されますが)。
「新ウィルコム定額プランS」は基本料金が半額の1450円になるものの、ファミリーパックなどのカウントにはならず、3年契約と高い通話料とパケット単価に設定されています。

これに対してHYBRID W-ZERO3専用プランである「新ウィルコム定額プランG」は、「新ウィルコム定額プランS」をベースにパケット料が無料となっているプランです。
言い換えるなら、最初からパケット料金2800円分が値引きされているプラン、と言っても良いでしょう。
さらに言うならば、パケット料金や基本料金で回収するプランではなく、通話料で回収を図るモデルのプランである、とも言えます。
とすると、「新ウィルコム定額プランG」に「だれとでも定額」を加えるならば、単にウィルコムに赤字を背負わせるだけの存在となりかねません。
以前のウィルコムならばユーザー大好きでやったかも知れませんが、安さを主張しつつワナを仕掛けることが大好きなソフトバンク参加に下った以上はそれはあり得ない話です。

またこのように考えると、「だれとでも定額」とは多くの人に訴求できる魅力的なプランであると同時に、超過分の通話料とパケット利用で収益を上げるモデルのためのオプションプランとも言えるわけです。

すると、「新ウィルコム定額プランG」に「だれとでも定額」を付けることは、ユーザーにとっては美味しいとこ取りではあるが、キャリアにはただの赤字マシーンにしかならないということになります。
そう考えると、「新ウィルコム定額プランG」に「だれとでも定額」がつけられないのは、当たり前のことのように思われます。
どうしてもHYBRID W-ZWERO3で「だれとでも定額」を使いたい人は、サクッと「新ウィルコム定額プランS」にコース変更した方がよさそうです。

元々HYBRID W-ZWERO3は、通話ではなくネット利用などに特化した端末です。それをより鮮明にしているのが専用プランである「新ウィルコム定額プランG」と言っても良いでしょう。
その点を考えると、HYBRID W-ZERO3をもっていながら「パケットなんて使わないから『だれとでも定額』を付けさせろ」という人はHYBRID W-ZERO3向きではなかったと言えるのかも知れません。

HYBRID W-ZERO3のスマートフォンとしての魅力を取るのか、あるいは「だれとでも定額」の通話料を取るのか、自分に合った正しい選択をすることこそがベターな利用法であり、その美味しいとこだけ両取りは出来ないのだと受け入れるなら、これからも幸せなウィルコムライフを送ることが出来るのかも知れません。

◆2010/12/3追記◆
だれとでも定額(ウィルコム)

こんなこと書かれてます。
・新ウィルコム定額プランS、新ウィルコム定額プラン以外の料金コースへご加入中の場合、当オプションへのお申込みはできません。
(ただし、2010年11月30日以前に新ウィルコム定額プランG/GSにご加入いただいたお客さまについては、2011年2月28日まで本オプションのお申込みを受付けます。)

ガ・ビーン(@ロ@;;
11月30日以前に契約しているならばGもGSもW-SIM端末同様OKだと。
これは11月までにハイブリにしていた人がウハウハウハハではないですか。パケットは無料だわ、だれ定も適用できるわわ。

でも何気にこれ、上手いね。新規ではなく既存のハイブリユーザーはOKって辺りが上手いね。悪く言えばずっこいね。
だって何気にすごいことではあるけれど、対象ユーザーはけして多くはないはずだから。ダメージ最少、でも大盤振る舞い効果は抜群…あぁ…ソフトバンクっぽい…

まぁ今おらがこっそりやっていることがもし上手く転がれば電話をたくさんするようになるはめになるかも知れないし、ある意味朗報ではあるんだけれどもね…でもその前に這いあがれないところまで落ちてケータイまで止まったりしてね…ギャフン(=ω=;

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2件のコメント

  • SECRET: 0
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    >だって何気にすごいことではあるけれど、対象ユーザーはけして多くはないはずだから。
    >ダメージ最少、でも大盤振る舞い効果は抜群…あぁ…ソフトバンクっぽい…

    たしかいそうですよね~はっきり言って
    再販までの期間を考えると
    プランGの契約数ってWillcom契約数全体から比較すると
    相当少ないはず。
    ってことはこれくらいサービスしてもよくね?って
    ことにもなるのでは。

    まあ、これ以上の無敵プランが今後でるか
    わからんのでプランG+だれ定ユーザーは
    今後ずっとこれに縛られ続けるような気もしますw。

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    おそらくソフトバンクにはローリスクハイリターンを感知するレーダーでもあるに違いない(@ω@。

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