エコなケータイ

近頃は世の中エコだらけです。
テレビもラジオもエコいっぱい、身近な生活もエコ増殖中、電池もエネループユーザーが増殖中と、猫も杓子もエコだらけです。
個人的にはとても良いことではあると思います、同じ量のエネルギーだったら多くの利用法がある方が無駄がありませんからね。
そういう意味でモノは大事に最期まで使い倒して欲しいと常々思っています。

さて、ではケータイにはエコだとかエコじゃないとかあるのでしょうか?
ドコモなどではバイオプラスチックなどを使ったエコなケータイなどを販売したりもしましたが、ケータイ端末自体をエコにするにはなかなか難しいモノがあるようにも思えます。
しかし端末自体のバッテリー消費などはどうでしょうか?
端末や通信方式によって、より消費電力が少なくて済むエコなケータイは存在しないのでしょうか?

とは言ったものの、実際の利用は様々なケースがあるわけでして、それに対していちいちバッテリー消費などを計算することは現実的ではありません。おまけに通信方式も違えば端末ごとのバッテリー消費もまちまちです。
ということで、基本となる端末を1つ選び、それと同じような利用法で何倍の電力が必要かということを考えていきたいと思います。
基本となる端末はこのブログがウィルコム偏りということもありますので、6月27日に発売されたばかりの「WILLCOM 03」を基本に考えていきます。

WILLCOM 03は電波状態ランプ点灯時で連続待受約250時間、連続通話が約6時間の端末で、バッテリー容量は1150mAh。
仮にこれを2日でバッテリーが空になるような使い方(待受約48時間、通話換算で4.8時間相当)をした場合を基本として30日間の利用とし、03に比べて何倍エコかを勝手に考えてみます。


基本となるWILLCOM 03は計15回のフル充電で月に17250mAh充電しなくてはならないことになる。
ウィルコムのHONEY BEEでは連続待受610時間、連続通話7時間なので、2日間でバッテリー容量の約76.5%を消費している計算となる。
HONEY BEEのバッテリー容量は700mAhらしいので、2日に1回の充電で535.5mAh充電となり、月に8032.5mAh充電する計算となる。

これがWX330Kになると連続待受約580時間、連続通話約7.5時間なので、2日間でバッテリー容量の72.3%を消費している計算となる。
バッテリー容量は750mAhっぽいので、2日に1回の充電で約542.3mAh充電、月に約8134.5mAh充電することとなります。

いずれも03よりもエコ度が2倍以上という結果になりました。
ウィルコムでエコを意識して最新機種にするなら、WILLCOM 03ではなくHONEY BEEやWX330Kなどを選んだ方が消費電力的に2倍以上地球に優しいということになります。まぁスマートフォンを必要としない人なら大人しく通常端末を、という言い方もできますな。

続いてはドコモです。
とここで問題発生、1日2.4時間通話するとドコモの端末は2日間持たないことが判明(=ω=A;
ということで、ドコモなどは1日24時間待受の2.4時間通話相当の利用で毎日充電する形を比較していこうと思います。

今回なんとなく気分でP906iとF706i、F1100をチョイスしてみました。
するとエコ度はP906iは0.98倍、F706iが0.83倍、F1100が0.80倍といずれも03よりも電力消費しまくっていることが判明しました。
ハイエンドのP906iよりもF706iの方が消費電力が大きいってのが面白いですね、その辺りをフォローする為の大容量バッテリーなんでしょうか。
またF1100がF706iとほとんど変わらない辺りも興味深い、やはり通信方式によるものなのでしょうか。

ということで、ドコモの場合はバッテリー容量の小さい端末の方が結果的にエコケータイよりであり、ドコモ端末を使うよりはWILLCOM 03を使った方が実はエコだということがわかりました。

auの場合はどうでしょうか。

新しめのW61S、W62T、Sportioを計算してみると、ほぼWILLCOM 03と同じ程度の電力消費だということがわかります。
ただ03は2日に1回の充電、au端末は毎日充電となっており、バッテリー容量の差が大きく影響していることがわかります。おそらくはキャリアの利用想定の差などもあるのでしょう。

au端末はWILLCOM 03程度のエコ度であるということがわかりました。

最期に純増首位をひた走るソフトバンクモバイルです。

インターネットマシンこと922SH、フルフェイスの921SH、X03HTをチョイスしましたが、922SHと921SHは03より1.08倍エコに、X03HTは0.72倍と03よりもかなり電力消費が激しいことがわかります。

ソフトバンクでは普通のケータイは03よりも若干エコで、スマートフォンは電力消費が激しい、ということが言えそうです。

ざっと見てきた感じでは、WindowsMobile搭載の3GスマートフォンなどはWILLCOM 03よりもエコではなく、また3Gケータイも03と同レベル程度にエコであり、電力消費的に最もエコなのはウィルコムの通常音声端末であるようです。
おそらくは通信方式の違いによる部分が多いのでしょうが、最も消費電力の小さいHONEY BEEと最も消費電力の大きいX03HTでは約3倍もの差があることには驚きです。
とすると、べつに使い込むわけではないけれどもとりあえずハイエンド端末を購入するという考え方は、ある意味エコではないとも言えるわけです。

地球温暖化などの対策として、多くの企業やメディアはエコキャンペーンなどをおこなっています。
その多くはけして大げさなものではなく、身近な生活のちょっとした工夫の積み重ねであったりします。
そのことはケータイでもまた同じのようです。

今の日本には1億を超えるケータイが存在しているわけですが、もし日本のケータイの半分がウィルコムになったならばケータイ端末の充電の為の電力が25%削減されることも夢ではありません。
ケータイについてもエコが求められる、そんな時代が近い将来訪れるのかも知れませんな(=ω=。

ウィルコムストア

1件のコメント

  • そうか、3G携帯は毎日充電するってのはある意味当然なのか、

    エコなケータイ(みどウィル移6/28)移転の方に記事を書きました。今回のテーマはエコ、ケータイでエコ、というかエコなケータイ、です。こ…

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