「猫可愛がり」

犬・猫の殺処分1日9匹/青森県内09年度(デーリー東北5/16)

青森県内での2009年度の犬・猫殺処分数は、犬が1125匹、猫が2194匹だったそうな
その内訳は、犬は捕獲が807匹、引き取り等は73匹で、譲渡や返還は807匹、方や猫は引き取りが1685匹と多く、引き取った内の1128匹が子猫であり、また譲渡された猫もわずか26匹であるなど、犬に比べて繁殖管理などが出来ていない背景がにじみ出ている。
また猫の引き取り増加率が高いのは八戸市だそうな。
青森件動物愛護センターは八戸市でチラシの配布などで不妊手術の必要性をアピールしているらしいが、実際には同じ人が繰り返し持ち込むケースもあり、また野良猫に餌やりをしているケースも見られているらしい。
んで青森件動物愛護センターでは不妊手術の上で屋内で飼育することを推奨しているみたいです。

安易に野良猫に餌をやることはただの「猫可愛がり」だと思います。
餌やればさ、そりゃ猫はくるさ。うちの庭なんて今の時期には土の為に米ぬかまいて天地返しするけれど、それ目当てでスズメがチュンチュンしてくるさ。それと同じで、別に餌をくれる人が好きでくるんじゃなくって、餌があるからくるだけの話。そして餌が潤沢にあれば当然生殖行動で生まれる個体は増える。だってその為の条件が揃うんだからね。
でもさ、そのあとのことを考えねばただの猫可愛がりの自己満足で終わるだけです。野良猫だってその地域での生息限界数はあるんだから、それを超えれば何らかの形で死ぬだけなのよ。

また避妊については、やりたくない飼い主はやらなくてもいいと思うよ、おらは。
ただしそれは、増えた個体の引き取り先を責任をもって探すか、あるいは全てを飼育するかに限っての話。
「増えた→飼えない→殺処分」というプロセスを繰り返すだけなのに避妊しないのはどうかと思う。

犬猫に限らずさ、ペットの話になると「かわいそうだ」とかいう感情論のようなものが先立つことが多いけれども、ペットを飼うってことは癒しを得たり家族として迎えるということだけでなく、ある種の人のエゴであることも受け止めなくてはならない。
それは切り取った自然の一部を人のエゴで一緒に暮らさせており、その生き物の繁殖を含む一生に対して責任を持たねばならぬということなんですよ。

おらも魚やエビや貝を飼っているけれど、まぁ正直おらは増えてくれるのが好きです。
でもだからと言って、飼育種を増やして密放流するような愚行はもちろんやらないし、また無駄に殺すためだけに増やすこともしません。
自分の飼育能力の限りで飼育し繁殖させ、最後まで責任を持っております。

犬猫に関しては人ありきでの種としての現状があり、ある意味では自然から切り離された人のエゴの結実であるとも言えます。
だからこそ「かわいそう」という気持ちだけで動くでなく、自分の飼育能力を知り、その範囲内でまずは自分が飼育可能な人種であるかを判断し、また飼育する場合にはどのような飼育法を取るのかを選択することが必要ではないでしょうか。

かわいいだけでなく、かわいそうな現実から目を背けないで欲しいなと思います。

▼参考リンク▼
動物愛護支援の会八戸
青森県動物愛護センター

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