意義を見出せなかった『共通駐車券ICカード化』、やはり頓挫…そりゃそうだべ

やはりダメだった共通駐車券ICカード化(八戸鉄道・バス研究会別館ブログ3/24)

共通駐車券をわざわざ高コストなICカード化するということを押し進めていた「ICカード化部会」が、『なんか多額の費用が掛かることが分かったからやめるもん!』と最初から分かっていたことを理由にICカード化を止める宣言したそうな。
代わりに共通駐車券をバスやタクシーなどでも利用できるようにする「共通交通券」にできないかを検討するんだとか。
ということがデーリー東北の紙媒体に載っていましたが、Web上に記事が見当たらないのでこの記事の最期の方に打ち込んだものを掲載、そして同内容を扱った八戸鉄道・バス研究会別館ブログさんへのリンクをペタペタと。

アホかと思った。
おらパブリックコメントでも、また八戸市長へのメールでも、さらには当ブログの記事でも再三再四に渡って『ICカード化する意義が無い、金の無駄使い。もっと安い磁気カードで十分だし、なんならさらに安いバーコード印刷の紙カードでもいけるべ』って言い続けてきたのに、それを無視して実際の活用例も上げぬままに『ICカード化ありき』で進めて結局は最初からおらがツッコミ入れている高額化で頓挫ですよ。
まぁあちこちで通説として言われている補助金目当てとはおらはあえて言わないでおきますが、そんな最初から分かっていることを理由に投げ出すってことはね、無駄に掛けをかけて各施策を遅らせて中心街の空洞化に拍車をかけただけのことです。
正直、今回のICカード化の流れと頓挫は、下の下にも劣る愚行でしかありません。中心商店街を立て直す気がホントにあるなら、んなアホな事はするはずないし、もしそれでもがんばっていると言い張るなら悪いけれども1mmも向いていないから辞退すべきだったんですよ。
それぐらいお金と時間を無駄にしただけこことです、嘆かわしい。

さて、全然スッキリしないが関係者の愚劣な行為への文句はこれぐらいにしてと、

共通駐車券のICカード化はやはりコケたわけですが、それでも尚おいらは共通駐車券のカード化、さらにはポイントカード化はするべきだと考えます。
その意義は、共通駐車券利用の効率化と簡便化、そして利用率の向上と他SCへの対抗です。

以前からHIROさんなどが提唱してきて今後は部会でも検討されるらしいバスやタクシーでも使える「共通交通券」はもちろん必要です。
ただ共通交通券は、あくまで共通駐車券の利用先拡大により、今以上に多くの人が活用できる為の施策です。
しかし私が唱える共通駐車券のポイントカード化は、共通駐車券の発行手順の簡略化と利便性に加え、ポイントカードとすることで他SCとの差を埋めるための考えです。

現状共通駐車券を利用する為には、店舗毎に若干の差がありますが、1000円以上の買い物と駐車場の駐車券提示、もしくは利用している駐車場の位置(あるいは駐車場名)をお客さんが明確に示すことで発行されます。
しかしその過程を全てのお客さんがたどれるとは限りません。混雑時には名称や正確な場所が分からない駐車場に停めることもありますし、駐車券を車に置いてくる人も少なくないからです。
ついでにいうと、中には高い駐車代の駐車場を指定し、実際には安い駐車場を利用するケースも存在します。実際問題として利用期限が事実上無い状態での駐車券を渡すケースや、トラブル回避の為にどこに停めたかあやふやなお客さんに多め(一番高い駐車場分)を発行しているケースもあります。もしかしたら今はそれを防止しようとしているかも知れませんが、実際お客さんが駐車券無しでくることが少なくないことを考えれば現場では拒否はし辛いですし、少なくともおらが街で働いていた時にはそういう対応をさせられていました。
そのような問題点を加味すれば、現状の発行体制は十分なものではありませんし、また多くの人に取っては面倒を強いることにもなります。

そのような意味で、私は共通駐車券ではなく、共通駐車券としての側面も併せ持ち、当日買い物相当分だけを駐車場代に利用可能で、かつ携帯にも便利で無駄な紙の発行も抑えられるポイントカード化を求めているわけです。

まぁもちろんそれが実現する為には関係者の協力や理解、それも下らぬ利害関係ではない本当の盛り上げの為の結束が必要なわけですが、今回の無駄な頓挫でしかないICカード化が反面教師となって本当に中心商店街を盛り上げる為の施策が立ち上がることを切に願って止みません。

それにしてもあれだね、結局なんだったんだろうね、ICカード化もそうだし、なんか合同で共通駐車場を作るとかも言ってなかったっけか?
無駄な大風呂敷を広げるだけの行為はやめて欲しいですな。

▼紙媒体のデーリー東北3/24の記事内容▼

共通駐車券ICカード化 費用高額、見送り
八戸市中心街地活性化協、2部会新設 「共通交通券」検討へ

八戸市中心街地活性化協議会(会長・橋本昭一八戸商工会議所会頭)は二十三日、新たに「交通アクセス検討部会」と「空き床対策検討部会」のニ部会を設置することを決めた。共通駐車券のICカード化を協議してきた「ICカード部会」は多額の費用がかかるとの結論に達し、事業家を見送った。今後は交通アクセス検討部会で、共通駐車券をリニューアルした「共通交通券(仮称)」の導入を検討する。

同日、八戸商工会館で開いた全体会議に議案として報告、了承された。
交通アクセス検討部会では、第三セクター・まちづくり八戸の実施事業である共通駐車券をリニューアルし、バスやタクシー、運転代行などでも利用できる「共通交通券」として普及できないか検討。中心街を訪れる人々の交通利便性を向上させる方策を考える。駐車場の現状も併せて調査する。
一方、ICカード部会は専門業者二社から事業内容を聞き取りした結果、システムの導入に多額の費用がかかることが判明。事業化を当面、見送ることとした。
空き床対策検討部会の設置は、中心街の空きビルや空き床の実態を把握し、活用に向けた支援策を研究するのが狙い。空きビルなど現状を調査し、成功モデルを二棟ほど選んで対策を検討。ビルのオーナーを対象とした研修会や相談会を開催するほか、入居希望者の支援制度も研究する方針。
二部会の設置により、部会は八戸屋台村みろく横丁と交差する「花小路」の整備部会を含め計三部会となる。
中活協は四月八日、同会館で「市中心市街地テナントミックス調査研究事業」の調査結果について報告会を開催する。

▲紙媒体のデーリー東北3/24の記事内容▲

▼参考リンク▼
中心街に足らないモノと中心街だけに存在するモノ(みどりうかブログ2006/9/12)

1件のコメント

  • やはりダメだった共通駐車券ICカード化

    今朝のデーリー東北紙面に記事が掲載されていましたが、残念ながらWeb上には記事が出ていませんので、こちらで入力したものでご紹介します・・・というか、こういうことはちゃんと記録として残しておかないと!
    前もってお断りしておきますが、今回の記事はかなり辛口なら…

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