12月のケータイ純増数、全キャリア純増、ソフトバンクは1月1日で2000万ユーザーに

事業者純増数累計
NTTドコモ+12万04005415万5100
au+3万60003055万0200
ソフトバンク+13万52001999万9800
ウィルコム+1300456万9800
イー・モバイル+10万8600112万0100
総計+40万15001億1039万5000
12月の携帯・PHS事業者別契約数(電気通信事業者協会)
12月の携帯・PHS契約数、2008年の年間純増数など明らかに<(ケータイWatch1/9)/A>
ドコモが初のMNP転入超過、純増トップのソフトバンクモバイルにも肉薄──12月契約数(ITmedia+Dモバイル1/9)
ソフトバンク、累計契約数が2000万突破(ケータイWatch1/9)

2008年12月のケータイ契約者数が発表されました。
今回は非情に興味深い結果が出ています。
今回も純増トップはソフトバンクモバイルで20ヶ月連続純増トップなのですが、ドコモとイー・モバイルがすぐ後ろに迫っており、以前のような一人勝ち状態はまったくなくなりました。
4位で大きく差がついたauも実は内容充実の部分があり、微増キープのウィルコムは内訳が興味深い。
昨年の年末戦線はいったいどうなっていたのでしょうか。

まずは20ヶ月純増トップのソフトバンクモバイル、トップは保持したもののかなり厳しい状態になってきております。
すぐ後ろにはデータ通信が好調がイー・モバイルと、怒涛のラインナップで他キャリアを圧倒するドコモが迫っており、ソフトバンクの純増首位を奪わんかの勢いです。
ソフトバンクの命綱とも言える純増首位キープ、これがいつまで堅持できるのかが今後の1つのポイントでしょう。

また地域別に見ていくと、8割以上が東京なんですよね。
これは明らかに異常な状態、ウィルコムのような微増ではないのにこの如今日であるということは、法人もしくはネット販売で東京のみが優勢であるということ。
現に東京以外で見れば、ソフトバンクはドコモの半分しか純増できていないんですよね。
明らかに東京依存の傾向が見てとれるわけです。

さらにY!ケータイの純増数が102600となっていることも興味深い。
通常ならばメインケータイとしての利用として見るべき部分ですが、これほどの東京依存があることを考えると法人契約での条件として提示されているのではないかと勘ぐってしまうわけですよね。
まぁ多くの法人では21~25時の音声定額外時間は関係ないわけですし、法人獲得しやすい部分はやはりあるのでしょう。実質0円端末を大量に並べればね。

しかしながらやはり根本的な部分を解決出来ておらず、1月1日に2000万ユーザーを抱えるキャリアとなったソフトバンクにはその辺りの解消、そして停止しているエリア拡大の促進、また止まないユーザー軽視の改悪の嵐をどうするのか、またその現状に気付くユーザーが増えるのか、その辺りが今年の見所ではないでしょうか。

またMNPがついにプラスとなる1200増になったことも見逃せません。
これは明らかにメインケータイの需要が増えている証であり、またiモード純増数が約59000と純増の約半分に上がっておる辺りもそれを裏付けるものだと思われます。

契約者数1位らしい大量ラインナップで他社との差別化をも実現したアピール法を手に入れたドコモ、今年はやっちゃうかも知れませんな。

さてイー・モバイル、今月は純増3位です。
そしてエリアも徐々に拡大しており、今後も純増数上位をキープするのではないかと思われます。

ただ相変わらず音声ユーザーが少なすぎよね。
純増数では約3.2%、契約者数で見ても約4.4%しかなく、データ通信超偏重気質は相変わらずです。
ということで、まだまだエリア拡大が課題だと思います。純増数が増えるのはイー・モバイルにとっては最低限、もっと先にやるべきことがある、とね。

あとあれだ、
近頃イー・モバイルがあちこちで攻勢を掛けてきておりますが、イー・モバイルの狙いは2年縛りでUQやCOREやLTEにユーザーが流れないように囲い込む事です。
利用を考えている人は現時点だけでなく、近い将来(1~2年)も考えて検討しないと痛い目を見ると思われます。ご注意あれ。

auは今回も4位です。
先月同様にMNPが純減しているのですが、EZwebの純増数が30200と純増の約83.9%と非常に高い数値を占めていることがとても面白い。
これはMNPを利用してメインケータイであろう番号を移行する人が多い一方、MNPを利用しないユーザーのEZweb加入率が高い、ということになり、メインケータイとして他キャリアに番号が流出していると同時に、新規にauをメインケータイとして利用する人が多い可能性も示しています。
まぁ仮にメインケータイとまでもいかなくても、EZwebサービスを利用している人の数が高いということは言えますよね。ARPUでガッチリ稼いでいるのも頷ける話です。
苦戦が続くauですが特定ユーザーの確保はしっかりしているという、ある意味ドコモ的な手法が目立つわけですが、やはりauはauらしい尖がった事を今年はして欲しいもんです。

ウィルコムストア
さてウィルコム、微増でした。
まぁでもこんなもんだべ。
WX310Kのスペシャルでウィルコム定額プランが月980円と言っても端末販売1位にならない程度なんだしさ、そんなすごい純増には繋がらないよ。WX330KやHONEY BEE2がそうだったらわからんけどさ。
だから一部での「980円でこの程度かよ」発言は本質見ていないでガッカリ程度に思ってあげるとよいと思います。みんな落ち着け。

まぁそんな悪意の篭った発言はいいとして、
今回は地域別がかなり混沌としているんですよね。
東京が3900の純増で今回地域別にみてトップ、たぶんこれはスペシャルモデルのネット販売の影響だとおらは思っています。
それなのに全体で1300の純増でしかないのは、東海3000、関西500、九州700と4200も純減しているからです。もうこれだけで東京の純増を食い尽くして300の純減、何があったべ?
まぁたぶん法人とかデータとかあたりなんでしょうが、都市部での不振はウィルコム的には非常に問題なわけでして、今後何らかのテコ入れが必要な気がします。

そんな中、東北は1000も純増ですよ。
なんじゃこりゃ? って正直思った。
まぁ東北にはウィルコム王国山形県もありますし、ウィルコムカウンター八戸店ではキレイなおねえさんもがんばっておりますが、それにしてもなんか多すぎよね。
これが単にユーザーに認知してもらったならいいのですが、正直思い当たることがないので不思議に思わずにいられない。
なんだべね、ホントにね。

ウィルコムは今年勝負の年になりますし、がんばって欲しいなと思ってますですはい。

今回は非常に興味深いことが多すぎました。
まぁ今年はどのキャリアも勝負になるでしょうし、ユーザーとしてはキャリアのダマシまがいの宣伝に乗せられることなく冷静に見つめる必要があると言えるでしょう。
2年縛りが当たり前なこの御時世、今年はユーザーによりいっそうの見る目が求められる年になるのかも知れませんな。

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