ドコモのバリュープラン、1500万契約突破

ドコモのバリュープラン、開始から1年で1500万契約に(ケータイWatch12/2)

ドコモの割賦販売にも対応した安価な料金プラン「バリュープラン」が、昨年11月26日登場してから1年間で1500万契約を突破したんだそうな。
「バリュープラン」と「ベーシックプラン」は905iシリーズ以降の端末を購入した際に選択できる料金プランだが、旧プランから移行するには必ず端末を購入する必要があり、また9割以上がバリュープランを選択しているとあるので、905iシリーズ以降の端末が最大で1650万端末販売されたと思われる。

去年12月から今年の10月までで、ドコモの純増数は約94万なので、まぁ実際の端末の出荷を仮に1600万としても1500万の機種変更が、最小見積もりでも1400万もの機種変更があったということになりますな。すごい数じゃ。
でも仮にこのペースで機種変が進んだと仮定しても、全ユーザーが機種変するには3年以上はかかることになり、ある意味2年縛りでの機種変サイクルの低下や、機種変をそれほど求めていない(今の端末の機能に満足しており壊れるまで使うタイプ)のユーザーが増えているようにも思われます。
とすると、今後はウィルコムとそれ以外のキャリアでは、機種変頻度に大きな違いが出てくるかも知れませんな。

ドコモやauやソフトバンクモバイルは端末代はしっかり徴収し、変わりに基本料金プランを値引くという方式がメイン、まぁ割賦販売回りは違ったりもするけど結果的にね。
つまりは最大2年間(ソフトバンクは26ヶ月)の端末代金支払い終了後には安い基本料金のみの支払いとなるわけで、1つの端末を長く使うユーザーにはメリットが大きいことになる。
まぁ実際にはハードに使うユーザーでは2年程度での機種変更となるだろうことから、該当ユーザーはあまり頻繁にケータイを使わない待ち受けメインのユーザー、その取り込み的には3キャリアの選択は成功だとも言える。今後もドンドン機種変サイクルが落ちるかもしれませんな。
ただこの場合、囲い込みには成功しているが、ARPU低下や端末販売数低下にも繋がることであり、ドコモやauはともかく、高い端末代でARPUの低さをカバーしているソフトバンク的には自らの首を絞めていることでもある。

これがウィルコムの場合には、基本料だけ見れば3キャリアよりも高く、代わりに端末割賦販売の割引額が大きめという形になっている。それは結果的に、端末代金支払いが終われば3キャリアよりも高いケータイ代となることも意味している。
まぁだからこそウィルコムは端末支払いが終わった後も無理のない収益が期待できると言えなくも無いが、ただそれはウィルコムには待ち受けメインユーザーは適さないということも意味している。
言い換えるなら、ウィルコムがこのまま行くのであれば2年ごとに機種変するようなユーザー、しかもケータイをフル活用するようなユーザーが適していることとなり、3キャリアとはある程度の住み分けが出来る可能性も出てくる。

つまり、
1.ケータイを持っているだけで使わないユーザーは、ドコモやauやソフトバンクで安い端末を買って長持ちさせる。
2.音声通話やメール定額、パケット定額を安価に使いまくり、2年毎の機種変が当たり前なユーザーはウィルコムへ。
3.いろいろ使い倒したいがいろんな事情でウィルコムが無理な人は3Gを。
ということがその先には出てくるのかも知れない。

さて、それぞれの戦略でなんかつじつまの合っていないキャリアもありますが、各キャリアはこれからもこの戦略を続けていくのでしょうかね。
まぁドコモはこのままでしょうな、あそこは減らねば勝利だし。
auはある意味利益ちゃんと出せてるから、あそこも減らねば十分だべ。
ということで残るキャリアの動向から目が離せませんな。

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