青木理氏、「サンモニ」で新型コロナ「５類」移行で提言…「この３年間、一体、何だったのか…どこが間違っていたのか。どこがうまくいったのか検証を」（ヤフーニュース5/7）

リンク先で今日放送の「サンデーモーニング」内での特集について伝えてはる。
8日から新型コロナウイルスが「5類」に移行することの特集だったそうで、検査が自己負担になることなどお変更点を伝えたそうだが、リンク先記事の本旨はコメンテーターの青木理さんの発言についてのようだ。なんか、
「次のウイルスの可能性はあるもん。この3年間が何だったのか、どこが間違っていたのか、どこがうまくいったのか検証すべきだもん。特に政府や自治体の対応はどうだったのかだもん（りうか主観の意訳）」
「トンネル抜けてよかったもん。でも油断しちゃいけないんだもん（りうか主観の意訳）」
みたいに言ったらしい。
それに対してヤフーコメント欄ではこの発言をした人や政府を批判するコメントが乱立している状況のような…

まぁあれよね、
みんな好き勝手マスコミや政治家などを批判しがちだけどさ、この3年間の自分の行動を振り返ってみてもそう言えるのかな？

たしか2020年の春ぐらいにさ、八戸ではさ、欧州に旅行した人たちがいて、それを多くの人が寄ってたかって批判しまくっていたのよ。
でもね、私が調べた限りでは、その団体が日本を出発した時にはまだ現地で新型コロナは流行していないというかほぼ発生していない状態で、外務省発表の渡航情報の危険情報もレベル0、つまり政府発表では危険度0状態だったのよね。
だからこそその団体も旅行会社もなんの不安もなく旅行に行ったんだろうけど、運が悪いというか最悪のタイミングで渡航先の国で大流行が始まっちゃったのよ。
んでそこで感染して帰ってきちゃった人がいると、そんな事実がある。
その時、私は、
「あぁ…渡航前には問題がなくって旅行に行ったらバッドタイミングで感染爆発あってもらってきちゃって超運が悪い状態なのに、感情的になった自称普通の人間が感染爆発を知りながら旅行を敢行したみたいに決めつけて責めまくって、酷い魔女狩りだなぁ」
って思ってたもんで、何度かネットで
「そんなことはないよー旅行出発した時点では予測できなかっただろうよー」
って言ったんだけど、誰一人共感しないでその人達を
「こんな時期に旅行に行くなんてヒトデナシだ」
みたいに責めることにヒステリックに終止していたのを思い出します。

あと旅行にいかずとも、それどころかほとんど外出しないで予防に徹していた人でも、新型コロナに感染しちゃって感染経路不明って人もけっこういたよね。
今なら多くの人が理解できるだろうけど、発症前にも他の人に感染させる能力がある新型コロナウイルスだから無自覚に他の人に感染す人がいた、ってだけの話なんだけど…
当時はその感染した人の個人情報を晒したり知人に流布したりする人が大勢いてね（私の耳にも妹から情報が…聞きたくないしそんなのいらんて言うのにどうしても話したいらしくて…迷惑ｗ）、その上で
「こんな状況下なのに予防もしないで外に出て遊び歩いてる」
とか決めつけ、社会的に迫害するような状況が発生していたわけよ。
それについても私は
「この病気は発症前に感染させる可能性が高いから」
ってちょこちょこ言ってたけど、
「そんなはずはない！遊び歩いてるから感染するんだ！！私はこんなに我慢しているのに許せない！！！！」
って言う人多数で、運悪く感染した人はスケープゴートにされてかわいそうに、って思ったもんだよ。

ちょっと変わったところでは、ある飲食店が「県外ナンバーお断り」って張り紙を出して問題になったってのもあるよね。
そもそも県外ナンバーってだけで決めつけるのも脳みそ足らない人の発想なんだけどさ（って言う私は失礼かも知れんがホント足らんのよ）…まぁ一時的に県外ナンバーの割合が高くなったら、いつもよりその地域に他から人が多く来ているっていう傾向にはあるんだけど、だからって「県外ナンバー」で一括りにするのは想像力の欠如した愚かな思考なわけでね…引っ越し転勤に出張に、他の地域で車を入手してそのままとか可能性はたくさんあるわけで…
でもまぁそんなことをした飲食店には批判が殺到してすぐに剥がしたらしいんだけど、それに対しても執拗に攻撃する人がネットにいたりしてさ…
中でも気になったのは他の地域と思われる人が、
「こんなことするのは青森県の民度が低いからです、私の住む地域ではそんな事する人は1人もいませんし、青森県以外でこんなことをする人はいません、本当に青森県民は日本で最も恥ずかしい国民です」
だったかな、そんなこと言ってたのをネットで見たのね。
でも他の地域でも同じようなことが頻発し、似たようなものでは感染者が出た家に石を投げ込んだり誹謗中傷の張り紙したりね、どの地域にも民度とやらが低い人がいるもんだと思ったけれども、
その中でも一番驚いたというか爆笑するしかなかったのは、隣県で「青森ナンバーお断り」「八戸ナンバーお断り」ってのがネットでも実際の声でも聞こえてきたってことよね。
青森県内でそういうことした飲食店をあれほど批判しておきながら自分らもやるのか、ってのもあれだけど、その飲食店のおかげで県外ナンバー差別のレッテルを貼られた青森県が他県から同じ目に合わされる、ってね…もう笑うしかないと言うか笑いを抑えられないような状況でした。

こういう状況というか一般の人がやってきている事実があるけれどさ、それでも悪いのはマスコミや政治家だけなのかな？
忘れてしまっているだけで、私達みんな他の人に悪いことを言ったりしてないのかな？
ネットで真偽不明の情報を元に誰かのせいにしてたことがある人って、けっこういるはずよね？

そもそも、今どきの人は多くの知識に晒されている割に、基本的なことを自覚していないと思うんだ。

マスコミは真実を報道するべきだと思っている人もいるけれど、そもそも真実ってのは1つではないのよ。事実は1つ、でも真実は人の数だけある、何故なら事実に対してその人の目線や思考を踏まえたもの、それが真実だから。そのマスコミの主義主張によって報道は偏ってくるもの。
加えてマスコミは、良くも悪しくもウケるような報道に時間やページをさくものなんだよ。
その事実を認識した上で、報道に煽られることのない冷静な思考を踏まえて考えないと、その情報に流されることになる。それは自分で考えているつもりであっても、その情報に飲まれて思考停止になっているに過ぎない状態。まぁこれは陰謀論などでも飲み込まれると同じだよね

だから情報は玉石混交であるし発信者の意向で偏ることも知った上で、眉唾して臨まねばならないんだよ。

そして同時に、人間は自身の不安のはけ口として真偽不明でも誰かを叩きがちである、ということも忘れてはならない。
特に不安など感情の影響を受けやすい人は、考えているつもりでも目先の共感できる答えを盲信し、思考停止でそれを連呼する性質があるもんでね

だから出来れば、自分が3年前にどんなことを言っていたのか、思い出して欲しい。
もし思い出せないならば、そもそも考えてすらいないってことだよ。受け入れがたいだろうけど、それが事実。
そしてもし今と違うことを言っていたと知った人は、自身の考えの危うさを実感して欲しい。実感しなければまた同じように何かに囚われ、時としてそれは命を奪ったりもするのだから。

感染症のパンデミックは必ず起こる、これは関東大震災がいずれまた起こることや、富士山噴火が必ず起こることと同様、地球が崩壊でもしない限り必至。
過去を省みることで人は学ぶことも可能なのだから、政府やマスコミなどに限らず個人個人でもこの3年間で行った自身の行動の意義を検討してみる必要があるのではないかと、私は考えます。