5月のケータイ純増数、全キャリア純増

事業者純増数累計
NTTドコモ+6万09005354万4500
au+7万24003029万2900
ソフトバンク+17万37001895万2800
ウィルコム+1万1200461万3900
イー・モバイル+5万150055万5400
総計+36万97001億0795万9500
5月の携帯・PHS事業者別契約数(電気通信事業者協会)
5月の携帯・PHS契約数、各社揃って純増(ケータイWatch6/6)
5月も17万純増のソフトバンク、13カ月連続で純増シェアトップに──5月契約数(ITmedia+Dモバイル6/6)

5月のケータイ契約者数が発表されました。
ついにみどりうかでも普通集計するハメとなってしまったわけですが、来年にはこれにウィルコムの次世代PHSが追加されて別途集計されるかも知れないという期待を胸に秘めつつ、今月から普通にお送りします。

今回の純増トップもソフトバンクモバイルです。これで13ヶ月連続純増トップとなりました。
そしてKDDIはペースダウン、ドコモはauのすぐ後ろに迫り、イー・モバイルも好調、ウィルコムまでもが純増に転じ、今月は全キャリア純増という結果になったようです。
しかしTCAのページを見てみると、やはり面白い部分がチラホラ見えてくるようです。

まずは今月も純増トップのソフトバンクモバイルです。
とにかく東京、東海、関西、九州が強いようです。
これはある意味納得で、ソフトバンクの場合は人口カバー率で「ソフトバンクはエリア広いもん!」と言い張っているわけですが、実際には人口カバー率にカウントされる役場付近はエリアでもその周辺はいっこうにエリアとならないという地域がかなり多くあり、地方での圧勝は正直難しい部分があるわけです。
ただそれでも使えるエリア=都市部での法人での大幅かっぱぎがあるわけで、それが今回の純増にも貢献しているのではないかと思われるんですよね。
まぁ相変わらず東京が純増の半数以上を占めている辺りは、オンラインショップでの好調という部分も少なくはないのでしょう。
しかし繰り返し言いますが、ソフトバンクモバイルはその通信における問題点や資金繰りの問題を一切解決しないままにサービスを展開しています。
そのツケがユーザーに回ってこないことだけを私は願っております、残念ながらソフトバンクはそういうことをしている会社ですからね。
契約には良く考えた上で行なわねばならない、と特に言えるのがソフトバンクモバイルですから。

さてau一本となったKDDIですが、今月はかなりソフトバンクに溝を開けられちゃいました。
特に都市部でのソフトバンクとの差が大きく、法人での苦戦もあるのだろうなと予想されます。
では地方はというと、東北はまずまずの純増となっているのですが、他は微妙にソフトバンクに競り負けているという状況と地方での苦戦も見えてきます。
先日ドコモのバリューをホワイトプランの基本料金で補正したような「新シンプルプラン」を提示したことからも、やはりそういう状況なのだろうなぁ…ということが見て取れますな。
まぁなんにしても次の山場は夏でしょうか、一般ユーザーがプランを理解して正しい判断をするのか、それともイメージに流されて某キャリアに騙されてauガッカリしちゃうのか、その辺りが見物です。

ドコモは今月にまずまずの好調でしょう。
まぁドコモは純増していればね、契約者数がひっくり返るのはまだまだまだまだ先ですからね、負けなければ勝ちという他キャリアにはない特性を活かしきればこれからも安泰な部分はあると言えるでしょう。
気になるのは北海道と中国での純減、特に北海道の純減です。
エリア的には衛星携帯電話以外には負けていないだろうFOMAであるにも関わらず、あの広い北海道で純減というのはなかなか厳しいのではないかと。
もしかしたらエリアよりも料金というユーザー判断が浸透しつつあるのかも知れませんね、まったくの予想ですが。

イー・モバイルは5万1500の純増と好調ですね。
ただまだぶっちゃけどうなのかわからない。おらネットで漂流している限りではけっこう不満声も多いのよね、「ウィルコムから変えて損した」ってのもそこそこ見るし。
まぁ何だかんだいったところで未だに地方では存在意義のないキャリアですからね、とにかくエリア増強をがんばって欲しいなと思います。

ウィルコムストア
ウィルコムストア
さていよいよウィルコムですが、予想外に純増となりました。
しかもまた変な現象が発生しており、東京と東海と九州が純減(計-4700)しているのに、関西だけで9600の純増と純減分を大きくカバーしちゃっているんですよ。
関西圏で何か大口法人契約でもあったんでしょうかね?
マジメにそうとでも考えないとツジツマが合わないくらいに突出した純増数でして、おそらくこれがなければ今月はウィルコムは+1000とかの微増どまりだったろうなぁ、と思いました。

では他の地域はどうかというと、今月も何故か東北が2000の純増と、突出しすぎている関西を除けばウィルコム内トップの純増となっているんですよね。
これは東北の契約者数を考えるとユーザーが約1%増えたことにもなり、ウィルコム毎月純増時代並みの契約者増加ペースなんですよね。

一体何処で増えているんだろう(=ω=A;

まぁ全般的に見るととりあえずはいいことではありますが、どうもこのアンバランス感を見ていると全体的には苦戦をしていて、ポツポツと地域ごとには好調なところもある、ぐらいの感じなのでしょうね。

とするとだ、「月1480円で音声定額無しだけれどもメール定額付いている『ウィルコム標準プラン』ってどうよ?」と何度もおらが言っていることにまた強引にたどり着くんですけどね。
何度も繰り返していますが、ぶっちゃけ基本料0円なんて無謀でしかない。
無理なく実現出来てウィルコムらしさを出すにはメール定額は外さずに出来るだけ値段を下げると、1480円でなんとかと、そう思うわけですよ。

すると未来の日本のケータイは次のような選択肢になるわけです。

ドコモは月1050円+iモード基本料315円+端末代(=月3500円前後?)で1050円分の無料通話分が付く。
auは月980円+EZweb基本料315円+端末代で1050円分の無料通話分が付く。
ソフトバンクは月980円+S!の315円+端末代(=月2500円前後?)で準音声定額とソフトバンクへのメール定額が付くと。
ウィルコム標準プランは月1480円で無料通話分はないが、代わりにメールは送り放題、まさにメール砲台だと。

そういう住み分けが出来るかも知れないんですよ。
まぁそんな感じでウィルコムにはそろそろ音声向けになんとかこうね、よろしくどうぞです。

おらふと思うんですよ。
もしかしたら近頃の純減の減少って、もしかしたら2年縛りのある意味での影響があるんではないかとね。
とするとうち方にコメントのあったtetukaさんのように、2年は使い続けている人ってのが今時はかなり多いんではないかと思うわけです。
そういうことを上手く利用している部分がソフトバンクの強さなのかなぁ、と思ったりもするわけなんですよね。これもある種のソフトバンクビジネスですな。
そういうことも含んで、ユーザーは契約にあたってはより慎重に検討する必要があるのではないかと、近頃そ思わずにはいられません。

そういうダマシがないのがホントは一番なんだけれどもね、残念ながらそういうダマシ満載のキャリアが現在純増トップを走っていると言うことは、まだまだそういう部分で騙されやすい人がいっぱいいるということなのかも知れませんぞい。

1件のコメント

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    どうも,大変ごぶさたしております…。ブログの方,いつも
    見させていただいておりました。特にこの記事は…!

    文中で『ウィルコムから変えて損した』という記述がありま
    したね? 実は私,先月あるものを購入いたしました…。
    参考になるかは分かりませんが,近日,特集を組むことに
    しております。ぜひご覧くださいませ…。
    (※)
    ちなみに今,ウィルコムと共存させています。詳細は後日。

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