PC向けOpera最新版「Opera 9.27」リリース

「Opera 9.27」リリース、脆弱性修正やBitTorrentの安定性改善など(INTERNETWatch4/3)
「Opera Mini 4.1」のβ版リリース(ITmediaNews4/3)

PC向けのOperaの最新版となる「Opera 9.27」がリリースされました。
今回も今までの9.2x系と同じなセキュリティ向上版だそうな。
またケータイ向けアプリフルブラウザのOperaMiniの最新ベータ版「Opera Mini 4.1 β版」もリリースされたそうです。

PC向けもケータイ向けもOperaはこれからが正念場ですな。
PC向けでのOperaの劣勢は既に知るところでありますが(実際はOperaのが早くて便利と思うんですけどねぇ…(=ω=A;)、ケータイ市場においてもモバイルFirefoxの開発が進んでおり、先出ししているOperaは苦戦を強いられることが予想されます。
とするとやはりあれね、次期バージョンの正式版の登場に期待したいところよね。

さて、近頃はウィルコム端末やau端末に搭載されていることもあって認知度が上がってきたOperaではありますが、どうにもその開発の流れというかコンセプト的なものが理解されていないので、ここで勝手に妄想込みで説明しましょう。
いきなりですが( ̄~ ̄。

Operaは元々、低スペックPCでも動くような小さな構造で、しかも低スペックPCでも快適なブラウジングを出来るような高速ブラウザエンジンの実現を目指して開発されてきました。もうこの時点で高スペックありきでの低スペックPCは置き去りにするある意味高性能なIE(というかマイクロソフト的なソフトウェア)とは開発コンセプトが違うわけね。

んで元々Operaはちょっち変わった収益方法を目指しておりまして、PC向けは基本無料(昔は一応シェアウェア扱いで無料版は広告表示だった)で、それ以外の機器向けのOperaを有料とすることで収益を得ているんですな。
だから現在のPC向けOperaは無料、んで携帯とかの組み込みOperaはきっとケータイキャリアやメーカーから御代を頂いていると、そんなことをしているわけです。

では何故PC向けOperaは基本無料なのでしょうか?
それはPC向けOperaがOperaの実験場でもあるからです。

PC向けOperaには、最新技術がドンドン投入されまくっています。
ブラウザ本体はもちろん、DL周りやメールソフト、その他さまざまな最新技術が次々と投入されている未来への挑戦箱がPC向けOperaという存在なのです。そしてユーザーの声を汲み上げることでドンドン修正や改良を続けていくと。
現在はベータ版で主に新しい挑戦を行い、ある程度安定したところで正式版として公開し、その後セキュリティや安定性向上などを小さなバージョンアップで行っている、という感じなんですな。

ではケータイ向けのOperaなどはどういう存在か?
それはPC向けOperaをベースに取捨選択して必要な機能のみを組み込んだカスタマイズOpera、それがケータイのOperaなわけです。

だからモバイル向けのOperaはそのベースとなったOperaのバージョンを引き継ぐこととなり、おそらく初代京ぽんで採用されたOpera7.x系をベースに京セラでは現状も開発を続けているので最新のWX330Kなどでもまだバージョンが7.x系となっているわけで、またW-ZERO3では8.x系で独自進化させている部分もあってPC版に存在しないバージョンにまで8.x系が到達しているのでしょう。

まぁそんな感じを何となくわかってもらった上で、
まだ開発中(あるいは他のブラウザの動向を見て再開発している)のPC向けOpera9.5x系の正式版の登場が待ち遠しいわけでして、そしてケータイ向けのOperaもPC向けのOpera9系をベースにした英品が投入されることでよりケータイはネットとの親和性を高めていくだろうと期待できるわけなんですな。

早いとこ9.5が出ることを祈りましょう( ̄~ ̄。

▼参考リンク▼
Opera日本語公式サイト

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