そういえばツーカーが停波していました。
ツーカー携帯電話サービス終了:約15年の歴史に幕──ツーカーの最後を看取る(ITmedia+Dモバイル4/1)
ちょっちここ数日激動が走る事態があっていろんなものをスルーしていましたが、ツーカーが3月31日で停波していたことを思い出して記事を拾ってきました。
現在のケータイキャリアはある意味では縮小に向かっていると言えます。
今までは新しいサービス、豊富な選択肢を提供してきたケータイキャリアですが、現在は自社内での資金を注力する為に通信方式を1つにまとめている段階にあります。
それはある意味ドコモPHSの停波でもあり、ウィルコムがKDDI配下から離脱したことでもあり、そして今回のツーカー停波もKDDI傘下ではケータイ事業をauに注力する為に、という理由があったわけです。
今後もまだこの流れは続くはずで、NTTドコモもいずれはmovaを停波しFOMAに資本を集中させようとしています。またソフトバンクモバイルも近い将来2Gを停波し3Gのみとなることは間違いありません。
また4Gにおいては携帯3キャリアが同一方式を採用する方向に向かっており、ケータイキャリアが独自規格よりも効率化を優先している姿勢が明らかとなっています。
このことにより、ある意味ではユーザーにメリットがもらたされる可能性もあります。
同一の通信方式でSIMロックが解除されれば同一端末でのキャリア変更も可能になるでしょうし、またキャリアが効率化分を適正にユーザー料金に転嫁してくれるのであれば料金が安くなる可能性も出てくるでしょう。
ただこのような流れは同じ利点と同じ弱点をどのキャリアも有するということにも繋がり、サービスでの差別化は進まなくなる可能性も含まれることになります。
そうなるともう携帯3キャリアはサービスが全部横並び、新しいサービスなどへのチャレンジも少なくなり3キャリアの安定した天下が訪れケータイの進化が鈍化する、ということもありえなくはないでしょう。
まぁ企業として効率化は大事なのはわかります。
しかしケータイキャリアにはけして現状に満足せず、新しい可能性へと挑戦する姿勢を無くさないで欲しい、利益確保の為の効率化ではなく、進化の為の効率化であって欲しい、とツーカー停波に対して思っています。