サゴヤシからバイオエタノールを作る計画

サゴヤシでバイオ燃料製造 マレーシアに実証プラント(Web東奥1/24)

なんか東南アジアに自生するサゴヤシという植物の幹から採れるでんぶんを発行させてバイオエタノールを作る計画があるそうな。
サゴヤシはあまり食用とされていないらしく、資源の有効活用になると関係者は話しているんだとか。
8月に実証プラントがマレーシアに完成する予定で、数年後には商業生産に移行したい考えらしい。

おらは人の食用の作物からバイオ燃料を生産するのは愚行でしかないと思っています。
だってね、人が食用とする作物は人が好むようにいろんな手間暇を掛けて育てているわけですし、飼料用の農作物だってそれ向けに改良してある農作物なのよね。用途毎に見た目とか味とか栽培法とかいろいろね。
でもバイオ燃料用としての原料には、見た目や味はあまり関係ない。バイオエタノールなら発行させてエタノールを生成する為の糖なりでんぷんなりが含まれていればいいし、バイオディーゼル燃料なら植物油を生産できる作物であればいいだけの話。
とすると本来であればバイオ燃料用作物を栽培するのが先なのだが、それをしないで人用なり家畜用の農作物を原料に使ってしまっていること自体がちょっとおかしいのよね。

まぁ現状それぐらいしか手に入りやすい原料がないのは事実ではあるが、今後も原料として人の食用農作物を利用し続けるはずはない。
だってそんなことを続けていれば価格が下がらず普及しないし、それ以前にバイオ燃料にするんであればそれ用に改良して収量を上げて手間は減らす方向にいくはずですからね。
そういう考えでいけばあと数年は穀物の値上がり状態が続いたりもするだろうが、いずれはバイオ燃料用の農作物の栽培なども活発になってくるとは思うのです。

ただそうなると今度は農地の問題が出てくる、農地として利用できる土地は有限ですからね。
日本みたいに食料の多くを海外から輸入して国内の農地を放棄しているところは何とか有効活用してもらうとしても、世界的には農地は砂漠化や異常気象で減ることはあっても増えることは難しいでしょうから、通常の地上の農地に頼らない原料の確保はこれからの大事な研究の1つです。

そういう観点から言えば今回のサゴヤシだかの有効利用は好ましいことですし、また日本では放置されている田畑の有効活用をすることも大事であり、また海草原料のバイオ燃料開発などもこれからどんどんして欲しい分野と言えるんよね。

まぁ何にしても今回の取り組みも含め、なんとか新しい燃料を開発していかねばならないのだと思います。

コメントを残す

%d