OpenWin、最後の悪あがきか

OpenWinが総務省に要望書、電監審に透明な審議を求める(ケータイWatch12/20)
2.5GHz帯の割り当て審査、電波監理審議会での諮問内容を公開すべき――千本氏(ITmedia+Dモバイル12/20)

明日の電波監理審議会への諮問にて2.5GHz帯の事業者が決まると見られていますが、今日になってOpenWinとイー・アクセス、ソフトバンクの3社が協同で2.5GHz帯の事業者認定に関する要望書を総務大臣と電波監理審議会会長宛に提出したそうです。

要望書の6つの主張のうち、4つの主張はおそらく以下のような思惑なのでしょう。

(1)電波監理審議会における諮問内容の関係者への公開と、意見聴取の機会

OpenWinが獲得できなそうだから結論出さずに再度公開の場で審議をやり直せ

(2)開設計画の指針にもあるように、認定後5年ではなく業務開始から5年の財務計画を比較する

OpenWinは早期の事業開始が厳しいからOpenWinに有利な部分で判断しろ

(5)アイピーモバイルが返上した2GHz帯周波数の割り当ても考慮にいれた審議をすべき

OpenWinが少しでも有利になるように、ウィルコムを追い出す口実を作り出せ

(6)国際競争力、競争環境の創出という観点から、WiMAXを採用する2社を選ぶべき

OpenWinが少しでも有利になるように、申請する陣営の頭数を減らしてしまえ

まぁ結論を言えば、自社に都合の良いだけの暴論を言っているだけのようです。

これらの要望は、言ってしまえば今までの議論を白紙に戻すような酷い内容です。
もしこれらの要望を本気で言っており、その上でこれこそが正しい姿だと言うのであれば、何時まで経っても何も決まるわけがないでしょう。
ソフトバンクモバイルが何度も口にしている「ドコモは先にサービスしているのだからズルイ」という妄言、それ以下です。

第一、ソフトバンクとそれと組んでいる方々はそんな意見すら言う資格は無いと言っても良いでしょう。
何故なら2GHz帯を返上したアイピーモバイルと同様に、ソフトバンクも1.7GHz帯を無駄にした過去があるからです。
その過去を棚上げしておいて、自社に有利な審議や枠組みにしろだの、帯域取ったからには途中で逃げんななどとは言語道断、醜いにも程があります。

同じ条件で審議した4陣営、どんな結果が出たとしても甘んじて受け止めるのが本当に事業化と向き合っている企業ではないでしょうか。
もしそれすらできない企業は、仮に2.5GHz帯を与えられたとしても身勝手に返上したり事業化できずにズルズルとアイピーモバイルやソフトバンクのような大きな罪を作ることになることでしょう。

やれやれです。

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