総務省がアイピーモバイルの免許認定取り消しの方針に

総務省、アイピーモバイルの免許認定取り消しへ(ケータイWatch12/12)
2GHz帯の周波数を使用する特定基地局の開設計画に係る認定の取消しに関する電波監理審議会からの答申(総務省報道資料12/12)

総務省がアイピーモバイルより返上された2GHz帯の認定を取り消す方針に至ったそうな。

まぁアイピーモバイル自体が自己破産申し立てをしちゃっているし現状取り消す以外にどうしようもないわけですが、結局やはり携帯新規参入はイー・モバイルしか実現しなかった形となりましたと。もったいないことで。

思い返せば、ソフトバンクモバイルは1.7GHz帯を獲得したのにボーダフォン買収できるからと「イラネ」と投げ捨て1枠無駄にし、「2GHzは3Gじゃなきゃダメよ」と総務省のお告げによって2GHzを唯一獲得できたアイピーモバイルも結局事業化にこぎつけなかった、これはそれぞれ選定時の大事な不安要素を重要視していなかったからではないでしょうか。

ソフトバンクモバイルに関しては、あの会社の社長の節操の無さを十分に理解していなかったのが要因。
あの社長はお金で動く、その為には平気でいろんなところを裏切ることは周知の事実。
だから普通の会社なら枠を獲得した以上はそこでがんばるはずだったが、ソフトバンクだからボーダフォン買収話が出てきたら平気でその枠を投げ捨てると。
それまでの長い議論もご破算にしても、国民共有の財産である電波を無駄にしても自分の会社が儲かればあとはどうでもいいのがソフトバンクという会社。
ある意味では本気でケータイ事業を自分たちで立ち上げようとはしていなかったとも言えるソフトバンクモバイル、その不安要素を総務省は甘く見ていたのではないかと。

またアイピーモバイルに関しては、あまりにも事業計画が無謀にデカ過ぎた。アイピーモバイルの計画を最初に知った時、おらだけじゃなく多くの人が「こんな短期間でこの加入者は無理だべ」という程の荒唐無稽な計画を立てすぎたのがまずは始まり。
たしかに事業化に成功していれば面白いことになったと思う、それぐらいの計画だった。
が、いかんせんあまりにも無謀だった。残念ですが夢だけで食べてはいけません。
そんな大きな計画にお金を出してもらうにはそれだけの説得材料も必要になりますが、こうして破綻したところを見ると説得材料に欠けていたと見るべきなのでしょう。
そういう実現性の問題を軽視して2GHz帯を与えてしまった総務省の見込みは甘かったのではないかと。

そう思うわけです。

噂によるとあるいは近日中にも2.5GHz帯の2枠の発表があると言われています。さすがに今日はもう難しいのかも知れませんが、まぁ少なくとも来週までには答えが出る見込みでしょう。
全国区でのサービス展開には実現可能な計画を、そして本気でそのサービスを続けていくつもりのある陣営を選んで欲しいなと思います。

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