11月のケータイ純増数、ソフトバンクモバイルが圧勝、ウィルコムは純減から抜け出せず(追記アリ)

事業者純増数累計
ドコモ携帯+4万82005302万9000
ドコモPHS-3万470025万1800
ドコモ全体1万35005328万0800
au+10万72002901万7300
ツーカー-4万190039万9000
KDDI全体+6万54002941万6200
ウィルコム-2万1600460万0800
ソフトバンク+19万16001740万2700
イー・モバイル12万2300
総計+24万89001億0482万2800
11月の携帯・PHS事業者別契約数(電気通信事業者協会)
11月の携帯・PHS契約数、ソフトバンクがMNPでも首位に(ケータイWatch12/7)
KDDIグループの純増数が10月から半減──11月契約数(ITmedia+Dモバイル12/7)

11月のケータイ契約者数が発表されました。
今回もあくまでこりずに毎度おなじみのみどりうか流「携帯でもPHSでも同じキャリアなら一緒にしようよ方式」で勝手に集計してみました。

今回もソフトバンクモバイルが純増数トップ、7ヶ月連続ソフトバンクモバイルが純増数首位となっています。
しかも今回は圧勝状態でauにも大きく溝を開けての純増トップ、そして失速のauに伸び悩むドコモ、純減から抜け出せなかったウィルコムと、先月までとはかなり状況が違ってきているようです。

今月のソフトバンクモバイルは今までとは少し状況が違います。
今まではau単体がすぐ後ろに張り付いていましたが、今回はau単体の約2倍、KDDIの約3倍もの純増数と圧勝状態です。
またMNPを利用でもauをかわしてトップを奪取、CM好感度でも1位になるなど一般へのイメージがかなり好転しているだろうことがうかがえます。
この勢いが年末年始まで続いたとしたならば、長期にわたってソフトバンクモバイルが純増首位を独走する可能性は高いと言えるでしょう。
ジワジワと好ましくないサービス改定と割賦金額底上げをしているにも関わらずにイメージは良くなっている辺り、さすがにこういう見せ方は上手いなとある意味感心します。
あと個人的に気になったのは、九州で+1万8900と大きく純増していることです。これはドコモやauと比べてもはるかに多い数字です。
また他キャリアが伸び悩んでいる北海道でも+7100と多めの純増をしております、何かキャンペーンでも打ったのでしょうか。
気になるところです。

今月も2位のKDDIは、au単体でソフトバンクモバイルに大きく溝を開けられた形になりました。
さて、理由はなんなのでしょうか?
TCAの発表を見る限りでは、関東と九州だけでソフトバンクに7万1000契約もの差が付けられてしまっておる状態でいますが、何らかの形でソフトバンクモバイルに新規契約の機会を持っていかれた結果なのでしょうか?
またMNPの首位から転落した辺りも考えると、auのブランドイメージが崩れつつあるのかも知れません。
新料金プランもシンプルコースは新規で契約するメリットがほぼありませんし、むしろシンプルコースとフルサポートコースの料金と端末価格を併記してしまった結果、ユーザーには価格がよりわかりづらくなった為に伸び悩みを見せた、ということがもしかしたらあるのでしょうか。
まぁ勝負となる来月の純増数次第では、auもまた何らかの施策をしなくてはならなくなるでしょう。

ドコモは905iシリーズの本格投入前ということもありやはり伸び悩み状態のようです。
とりあえずドコモの来月を見ないと何とも言えないのですが、お店によってはauとはまたちょっと違った価格表示をしているところもあるようです。

Wバリューセレクトの表示方法・・・(なおっきのぶろぐ12/3)
バリューコース・ベーシックコース(NTTドコモ)

さらになおっきさんの指摘しているように、バリューコースとベーシックコースのわかり易い比較もドコモはHP上で展開しています。
これらの取り組みが実を結べば巻き返しも不可能ではないように見えますが…いずれにしても来月が勝負でしょう。

ウィルコムストア
さて、ウィルコムです。やはりまた純減していました。
正直先月期待していたんですよ、純増いかないまでもトントンぐらいになるかなと。
でもウィルコムカウンター八戸店での話を聞いていると、「WVS順調です、機種変ばかりですが」という声が聞こえてくるのよね。
何度も言っていますが、現状のW-VALUE SELECTで特をするのは新規ユーザーよりも機種変ユーザーです。
新規ユーザーも恩恵を受けますが、従来新規よりも高い端末代が必要だった既存ユーザーにより大きな恩恵があるわけですからね。
だから機種変が増えるのは予想通りではあるんですよね。
ただWVSが新規ユーザーに影響を与えていないかというとそうでもない、どうもウィルコムカウンター八戸店での新規ユーザーはほとんどWVSらしいです。
最初は知らない人でも、説明を受けると通常購入よりもWVSを選ぶんだそうな。
これは見方を変えれば、まだまだ世間にWVSの存在が知られていないということです。
新TVCMを今まで以上に流していますが、まだまだいろんな意味での認知度向上が必要なのでしょう。
とまぁWVSはある意味良いとしても、やはり料金プランの見直しは必要ではないかと思います。
待ち受けメインユーザーの為の基本料の安い料金プラン、そして今時分に適したデータ通信向け料金プランの投入がないと厳しい状態になっていくような気がさすがにおらでもします。

イー・モバイルは今月は発表なし。

今回は面白い結果が出ましたね。
ソフトバンクモバイルの勢いは本物になってきましたし、auのブランド力低下も明らかになってきた感があり、各キャリアますますの努力が必要になってきたと言えるでしょう。
来月は純増数が増えやすい12月、いろんな意味で興味深い月になりそうですね。

◆追記◆
ドコモ1人負け脱却の兆し 11月の純増契約数(MSN産経ニュース12/7)

気になった記事があったので追記。
首都圏でのドコモの905iシリーズは9割バリューコースで購入しているとかいう話がリンク先記事に載っていた。
端末代が高くても料金が840円安いのを選んだってことね。
んでもって月2100円程度の割賦払いを選んだと。
差し引きで月のケータイ代と割賦代金を合わせた最低支払い額が1260円上乗せされるがそれを選んだということは、やはり一度にたくさん支払うのはサイフ的に優しくはないということと、もう2年間は使い倒すぞという気持ちがあるということなんでしょうかね。
個人的には90xユーザー、特に新端末を購入するユーザーは、ハイエンドを好んでよく機種変するようなユーザーと認識していましたが、その認識を改めねばならないのかも知れません。

いやでもそうね、考えようによっては高い端末をあえて出して実費でドーンってこともありなのか。

あとウィルコム純減の理由で「他社の0円、1円といった激しい販売攻勢が響いた」とか書いていますが、そこはどうでしょう? とおらは感じました。それはずっと他キャリアはやっていますからね。

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