天皇陛下が「ブルーギル繁殖に心痛む」と発言

陛下「外来魚繁殖心痛む」 琵琶湖畔で異例のお言葉(Web東奥11/11)
「琵琶湖のブルーギル繁殖心痛む」 天皇陛下ごあいさつ(asahi.com社会11/11)

天皇陛下が琵琶湖畔で開かれた「第27回全国豊かな海づくり大会」の式典にて、「ブルーギルは50年近く前、私が米国より持ち帰り水産庁の研究所に寄贈したものであり、当初、食用魚としての期待が大きく養殖が開始されましたが、今このような結果になったことに心を痛めています」と発言したそうな。

近頃の政治家だの社長だのの発言を見ていると、「事象偉い人たちはみっともないなぁ」と感じることが多いのです。卑しくも人の上に立つものや国を動かす立場にあるのですから、もっと潔さも身につけていて欲しい物だなと。
それにくらべると天皇陛下はすごいなとたまに思う。今回の発言などは受け取る側次第では酷い反感をも買いかねないものでもあり、それをきっぱりと自分の口から発言した辺りはさすがに天皇陛下だなと思ったり。

まぁそんな個人的な感想はどうでもいいとして、今回の天皇陛下の発言はダイナマイトを人殺しの道具として使われることを悲しんだノーベルのようなものであり、本当の問題点は安易にブルーギルの密放流を行ってきた一部の人にあります。

一説によると、アメリカでブラックバスを放流する際にその餌とする目的でブルーギルを一緒に放流するという話があります。
それを真似てなのかはわかりませんが、日本で一部のよからぬ輩がブラックバスとセットでブルーギルも一緒に密放流することがあると聞いています。

ブルーギルもブラックバスも、元は食用として日本に上陸しました。それに今生天皇が一部関わっていたのは紛れもない事実。
しかしそれは無計画な放流ではなく限られた施設での研究用としてのものであり、一部施設から逃げ出したケースはあるものの、現在の外来魚問題に繋がるブルーギルやブラックバスの生息域拡大には一部の心無い人の密放流に原因があるということは明白です。

ある意味ではブルーギルやブラックバスはとても有望な養殖魚となりうると思うのですけどね、他の外来生物問題と同じように無計画な密放流の結果悪者になってしまっていることを残念に思います。

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