アイピーモバイルが通信方式変更を申請

アイピーモバイル、香港企業の支援受け通信方式変更申請へ(ケータイWatch10/23)

アイピーモバイルが、香港の通信関連企業から支援を受け、通信方式をTD-CDMAからTD-SCDMAに変更してサービスをする申請を出すそうな。
とりあえず今年11月9日までの正式サービス開始にはTD-SCDMAは間に合わないので既存のTD-CDMA基地局でサービス開始、その後TD-SCDMA方式に切り替える計画だそうな。
TD-SCDMAでの通信速度はTD-CDMAより下がる見込みとのことです。

あのですね、アイピーモバイルは大きな勘違いをしていないか?
2GHz帯はアイピーモバイルの所有物ではなく公共の財産。事業化の前提でそれの利用許可が下りているだけです。
それをどういうつもりか知らないがこの2年間を無駄にして、あげくまだ7局しか基地局開設していないのにサービス開始ってどういうつもりなのでしょうか?
まともにサービス開始できる見込みすらないでしょうよ、ちょっとさすがにカチンときますな。

2GHz帯での事業化の権利を得たのはたしかにうれしいでしょうよ、簡単には手放したくはないでしょうよ。
でもね、だからと言って事業化できるちゃんとした計画も明らかにしないままに基地局7つでサービス開始して、誰が安心して使えると言うんですか。

今までだってアイピーモバイルは到底実現できないような馬鹿げた計画を提示してきたことを記憶しています。
サービス開始5年後に1200万人ぐらいのユーザー数確保でしたっけかその数字がまずありえない数字です。
しかもサービス開始時期の直前になっての延期報道、それも2006年秋と2007年春の2回、しかも今夏の筆頭株主の迷走、それらの状況もあってなのかまったく進んでいない基地局の開設、これで本当にサービス開始できると思っているのでしょうか。
もしこれでサービス開始できるのであれば、ブラフで大風呂敷を広げて数箇所の基地局でサービス開始なんて小さな商店でも可能じゃないですか。
何故にそこまで無理としか思えない方法で公共の財産を独占しようとしつづけているのでしょうか。

企業として、事業実現に向けて努力する姿勢は否定しません。
しかし妄信的にとにかく事業化する前提でのみ進むことは違うとは思わないのでしょうか。
この2年間でわずか基地局7局しか開設できず、未だ資金繰りすらかなわないでいるアイピーモバイルに、私だったら2GHz帯を任せておきたくはありません。
総務省には適切な判断をしてもらいたいものですな。

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