ソフトバンクモバイル、au対抗の新料金プラン提示はしたが…

KDDI新サービス発表を受け、24時間以内に対抗サービス発表 ~新料金プラン「シンプルオレンジ」を導入~(ソフトバンク プレスリリース2007年度 10/5)
ソフトバンク、au対抗の料金プラン「シンプルオレンジ」(ケータイWatch10/5)
ソフトバンクモバイル、au対抗新料金「シンプルオレンジ」導入──auよりそれぞれ月額200円安(ITmedia+Dモバイル10/5)

ソフトバンクモバイルがauのシンプルコースに対抗するプラン、「シンプルオレンジ」を発表したそうな。
au同様「シンプルオレンジS(月850円)」「シンプルオレンジL(月2425円)」の2つのプランとなり、どちらもauのシンプルコースよりも基本料が200円安くて通話料等は同じとのこと。
3G端末の新規・機種変時に新スーパーボーなり利用の条件付で契約可能。
通話料割引は利用できるが、基本料割引は利用不可。
サービス開始は11月12日より。

今回は逃げずに24時間対抗したんですね。準音声定額がないのでホワイトプランの980円を下回らせてシンプルオレンジSの850円、それに合わせて同額値引でシンプルオレンジLの2425円、ってところでしょうか。

さてと、なんて言えばいいのかな…
これってauのとは違ってけっこう無謀でないかい?
正直呆れました。

auはいちおう脱インセの方向で収益確保しているはずなんよ。端末実費負担の条件付だから基本料・通話料安くしてもまぁいちおうOKみたいなね。
でも新スーパーボーナス利用って時点で、端末は割賦払い+インセンティブ方式なわけですよ。ソフトバンクモバイルの新スーパーボーナスって脱インセのふりしたインセンティブ割賦払い方式ですから。
言い換えるなら、ホワイトプランよりも安くてよりARPUを圧迫するようなプランを提示した、とも言えるわけです。

まぁ一部のユーザーにとってはうれしいでしょうね。端末負担が少ない上に安い通話料ですから。
しかし技術的な背景や収益性を明示できないプランや販売ってのは、いずれどこから破綻する可能性を秘めています。
技術的な説明も無しにmovaに差し込むだけで音声定額になると謳った「MobdeM」然り、実際の収益の実態を隠しつづけた「近未来通信」然り、近頃では利益がどこから生まれてくるか説明しないで目先に金をぶら下げただけの「円天」などがそうです。

ソフトバンクモバイルは未だにホワイトプランの音声定額部分の技術的な説明を一切していません。ケータイに詳しい人などの見解では、単にユーザー数に空きがあり、トラフィックが集中しない時間帯を当てているだけとみており、将来的に通話が難しい状態が発生したり、プラン内容が変更できたりという可能性も消して0ではありません。
そして今回もまた表向きの料金だけ合わせているだけで、auのような収益性の提示は一切ありません。
本当にこれでソフトバンクモバイルはサービス提供を続けられるのでしょうか?

いずれにしても、ユーザーが犠牲にならないことだけを祈ります。

▼参考リンク▼
幻の音声定額IP電話「MobdeM」(みどウィル移2005/11/4)

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