あら、地球号でアレをやってる。

[第461回] 1月21日 23:00~23:30放送「台所から地球が見える タイ、フグ、ヒラメは山の幸!?」~不思議な水がつくる未来~(素敵な宇宙船地球号 ここが見どころ!!)
淡水飼育の海水魚(みどりうかブログ1/19)

2日ほど前に紹介した海水魚の淡水飼育の記事、それと同じ内容を素敵な宇宙船地球号で今放送している。

情報が少なかったのでとても助かります。
とりあえず今までの放送中の内容で気になった事をメモ書き。
■海水魚が生きる為に必要な成分はナトリウムやカリウムなど数種類
■その成分を溶かした水では魚の成長が早い
■その成分を溶かした水では病原菌が死滅するらしい
■人口海水の元より60分の1のコストで可能
■その飼育水の元を融かす水は川の水でもOK
■その飼育水で養殖した魚の味は普通のと変らない


よし、放送見終わった。

とりあえずビデオを見直しながら番組内容に沿ってズラズラっと要約すると、

世界的な魚ブーム(狂牛病や鳥インフルエンザなどによる肉食離れの影響含む)で魚の需要が高まっていると。
生で魚を食べなかった中国の人まで魚食いたがっていて、日本食レストランが流行っているんだと、そんな世界の魚事情がある。

これでは魚が足らんくなるぞい!
と思ったある先生が淡水魚と海水魚が同じ水で飼える『不思議な水』を作ったんだそうな。

そもそも日本の養殖技術は世界トップクラスで漁獲の4分の1は養殖で、しかも味も良い。
しかし残念ながら病気だけは避けられない、それが養殖の最大のネック。
けれども不思議な水は病気にも効果がある。白点病に掛かったハリセンボン(りうか見立てで重症ではないがけっこう尾びれを中心に広がってきている個体)を不思議な水で1週間飼育したら白点病が治った(と番組では言っているが、実際には完治ではない、ただしかなり快方に向かっておりわずかに白点が幾つか残るのみ)。

元々病原体は海水には海水に適したもの、淡水には淡水に適したものが存在しているが、不思議な水は人工的に作った水で自然界にはないので、海水の病原体も淡水の病原体も死んでしまって病気が治る(と番組中では説明、しかし実際にはその環境にも適応する可能性のある種類が存在しないとは限らない)。

これが不思議な水の1つ目のメリット「魚が病気にかかりにくい」
だから薬とかに頼らずに済む。

元々この先生が不思議な水を作ろうと思ったのは、海での養殖によって海底にヘドロ(この場合はエサやフンが溜まったモノ)が溜まり海洋汚染が広がっており、海での養殖は限界では?海に頼らない養殖はできないだろうか?と感じたのが始まりだったそうな。
そして不思議な水を作ったんだそうな。

元々海水魚は海水を取り込み余分な塩分を排出し、淡水魚は水分を排出しながら塩分を吸収するという逆の仕組みがある。
しかし元々どちらも同じ祖先から生まれた、ならばその祖先が生きていた昔の成分を再現すれば海水魚も淡水魚も同じ水で生きられないだろうか?
と思って本当に必要な成分を調べてみたら、カリウムとナトリウム、その他幾つかの成分があれば魚は生きていけるとわかったそうな。
その最小限の成分を含んだのが不思議な水『好適環境水』、ということだそうな。

さらにこの好適環境水には成長が早いと言うメリットがあったらしい。
ヒラメの場合、好適環境水で飼育した個体は海水で飼育した個体のに比べて3割大きく成長したんだそうな。
これは浸透圧調整(塩分調整)にかかっていたエネルギーが無くなる分だけ成長が早まるのではないか、と先生は語る。

実は海水魚の陸上養殖自体は以前から始まってはいた。
しかし実際にはその大きなコスト(人口海水代+冷暖房費)によって経営が立ち行かなくなったのが原因だそうな。

しかし好適環境水はコストが安い。
3トンの飼育水を作るのに人口海水だと6万円の人口海水の元が必要だが、好適環境水なら原料代が1000円で済む、これだけで人口海水の60分の1の費用に抑えられる。
さらに水も川の水を使う事が可能なので水代もタダ。
このコストが低く格安で養殖できることも大きなメリットです。

また先生には使われなくなった鉱山の坑道を利用して冷暖房費を抑えることも考えている。
坑道内は気温が1年中安定しており(番組中に取り上げられたものは気温20度前後)、冷暖房費を最小限に押えられるとみられる。
またエサの残りやフンなどは肥料として転用することも考えられている。

こうして育てられたタイ、ヒラメ、トラフグなどが出荷され試食された。フグは鍋に、タイとヒラメは刺身になった。
味は上々で、海水飼育か淡水飼育かはまずわからないだろうと料理人が語っている。

先生は今後ハマチとシマアジを飼育し、ゆくゆくはマグロも飼育したいそうです。

とこんな感じね。
なるほどね、これである程度特徴とかも把握できた。
ある意味ではアクアリウムへの応用の可能性もあり、またある意味ではアクアリウムへの応用が出来ない部分もあるかも知れませんな。
後でまた考察し直し、ワサワサブログの方でその可能性を探りたいと思います。

いやでもホントに、今日はいいもの見ましたよ。
素敵な宇宙船地球号さんありがとうございました。
山本先生、これからもがんばって下さい。陰ながら応援しております。

コメントを残す

%d