寒締めほうれん草は硝酸含有量が少ないらしい
2006年10月12日
寒締め栽培のホウレンソウは硝酸量が少なめ(デーリー東北10/12)
盛岡市の独立行政法人・東北農業研究センターが、寒締めほうれん草の硝酸含有量が通常栽培より少ないという研究結果を発表したそうな。
100g辺りの硝酸含有量が、普通のモノが420~618mgなのに対し、寒締めすると162~302mgと50%以上減っているそうな。ほうれん草が低温によって土壌からの窒素吸収をやめるのが原因らしい。
寒締めほうれん草ってあれだ、冬とかにほうれん草を外気で冷やしたり、あるいは雪かぶったままにしたりして育てたヤツよね。美味しくなって栄養も豊富とかいうのがウリ。
リンク先では久慈が中心とか書いてあるが、青森県でもわりと普通にやっているはず。八戸のスーパーとかでも冬場にはけっこう見かけます。
で、硝酸ってのは平たく言うと肥料です。
肥料をあげると植物はそれを利用して良く育つと、でも肥料あげすぎると消費しきれないで蓄積しちゃうというわけ。
しかし寒締めすると根からの硝酸吸収が抑えられ、葉などに蓄積されていた硝酸を利用するようになると、そういう話なわけです。
で、リンク先にある乳幼児云々ってのは俗に言うブルーベビー症候群のことね。
赤ちゃんが硝酸を多く摂取するとヘモグロビンと反応して酸素が回らなくなって唇真っ青になっちゃうとかいうヤツです。海外では化学肥料が地下水に流れ込みそれが原因になることが多かったとか記憶している。
たしか赤ちゃんにほうれん草あげすぎないで、みたいなことを母親は言われてるはずよね。あれもこれが理由だったはず。
つまりあれです、
赤ちゃんの離乳食にほうれん草使うんだったら普通のより寒締めほうれん草を使っておけ!!
という話ですな。