おいらせ町の外来魚駆除、外来魚の成魚は減るが在来種回復には至らず

おいらせ町で外来魚駆除 成魚捕獲数大幅減(デーリー東北9/14)

おいらせ町根岸堤で本年度の外来魚駆除作業が終了したそうな。
特定外来生物に指定され生態系に大きな影響を及ぼすとされているブルーギルはこれまでの駆除の成果で本年度の捕獲数が大幅減少したとのこと。
しかし稚魚の捕獲数は増加したということなので、リンク先記事にあるような捕食する大型生体が減ったという見解に加え、依然として繁殖可能個体による産乱繁殖が繰り返していることもうかがえる。
また捕獲された在来種はモツゴ1匹のみだったということからも、在来種の回復には至っていないであろう現状をうかがい知る事ができる。

あまり言いたくないことだが、おそらくこの駆除は恒久的に行わねばならないのだと思う。止めてしまえば再び外来魚の繁殖が助長され、在来種の駆逐がさらに加速されるからだ。

このような状況から「どうせ駆除しても無駄だから諦めればいい」という人も中には存在する。
しかしながら諦めればそれこそお終いなわけで、諦めず在来種回復の為の方法を模索し続ける事が重要なのだということを声を大にして言いたい。
そしてその為に個人でできることも存在するのだということも知っておいて欲しい。
それはゴミを捨てないことや、家庭排水を環境に負荷の少ないモノにする努力などです。
当たり前のことではありますが、その小さな当たり前のことの積み重ねの結果にこそ自然の回復が存在するのです。

関係各所にはこれからも駆除の方をお願いするとして、
我々も自分たちでできることから始めることが大事だと、まずは自覚することが必要です。

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