8月30日の大雨は都市型ゲリラ豪雨だった!?

8・30八戸市の集中豪雨はゲリラ的都市型水害(デーリー東北9/3)

8月30日に八戸市などを襲った大雨は「都市型ゲリラ豪雨」の1種だったらしい。
しかし首都圏で近年頻発しているタイプのヒートアイランド起因の「都市型ゲリラ豪雨」とは少し違うんだそうな。

首都圏での都市型ゲリラ豪雨は、周辺から流れ込んだ空気がヒートアイランドによる上昇気流によって急激に雨雲を形成し突発的な豪雨を発生するものですが、今回の八戸での大雨の場合は、高温で水分量の多い空気が八甲田で上昇気流となり大量の積乱雲を形成、その後気圧の谷とともに八戸市上空に移動して局地的な大雨となったんだそうな。

これは首都圏での都市型ゲリラ豪雨とは雨雲の発生の形こそ違うが、コンクリートで覆われた都市が突発的な豪雨に弱い事ということでは同じであり、つまりは地方での都市型ゲリラ豪雨が起こり得るということを示したものです。
ある意味都市型ゲリラ豪雨ではない部分もあるのですが、今後の大雨対策の上では貴重なケースであったと言えると思います。

それはそうと、リンク先記事での吉田産業海洋気象事業部での観測がとても興味深い。
青森地方気象台八戸測候所では16:00~17:00の降水量が35.5mmだったのに対し、吉田産業海洋気象事業部の観測では15:50~16:20までの30分で44.5mmを記録したという。
実はうちの庭にはいろんな思惑でバケツを置いてあるのですが、あの日は10cm弱水位が上がっていた。まぁ1時間ではなくあの日の夕方降り続いた総量だすけどね。
吉田産業海洋気象事業部の観測といい、中心商店街とその周辺では報道以上の大雨が降ったのではないかとも思えるほどです。

もしかしたら雨雲形成の原因こそ八甲田山にあるものの、そのタガをはずしてしまったのは市中心商店街のヒートアイランド化だったのではないかとも思われ、空恐ろしい物を感じずにはいられません。

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