サンシャイン水族館のサンゴ、順調に育てば故郷に里帰り

沖縄サンゴ、水槽で育てて海に還元 サンシャイン水族館(asahi.com社会8/28)

サンシャイン水族館で育てられているサンゴを増殖し、故郷の海に里帰りさせる計画が進んでいるそうな。
搾取展示する水族館から、育んで元の自然に還す水族館へと生まれ変わろうとしているわけですな。

こういう記事を見るとまた「じゃあ熱帯魚屋さんでメダカを買って川に戻してあげよう」という勘違いさんが出そうですが、基本的には飼育生物は野外に放してはダメなのよね。
ヒメダカ(緋メダカ)や金魚やフェレットなどの改良種はもはや自然のモノではないし、またその自然に元来いない生き物を放すことは本来の生態系の崩壊などにも繋がる行為。
さらに野生生物でも一度飼育してしまうと、環境によっては本来出会わないはずの寄生虫や微生物を体内に宿す事になる。そうなってしまうと捕まえた環境に戻すにも問題が出てくる。

とまぁこういった理由がある為に、飼育生物は基本的に自然に放してはダメなわけです。
例外として、自然環境回復の為の後押しとしての「捕獲~飼育繁殖~放流」ということがあり、今回のサンシャイン水族館の目指しているのもこの方法なわけですな。

それはそうとふと思った。
八戸でも自然の回復の為に、在来生物の飼育繁殖をすることはできないだろうか。

馬渕川に水辺の学校ができ、市内の小学校にはビオトープを作っているところもある。
そういうところでは市販の飼育生物などではなく、子供達に地元本来の水辺の生き物を見せてあげるべきに思う。
その為にはやはり、地元の水生生物を飼育繁殖できる人たちの協力が不可欠に思う。
その為にアクアリストが協力できる事はないだろうか、と思ったのだ。

おらなんかでもニホンメダカ等の繁殖はできる。多少の調整は必要だろうが水草の増殖も不可能ではない。
そしてその為の設備というモノは、長年アクアリウムをやっている人には実は容易く用意できる場合がある。アクアリストの多くは余剰水槽や余剰設備をもっているのだ。
だからアクアリストに協力を求めれば、けっこう力を貸してくれる人は出てくると思う。

でもこの場合、どこに連絡をすればいいのだろう?
市が中心となるべきか、それとも何かのグループでやるべきか…
ちょっちその辺りを模索してみようと思います。

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